6月1日、バイデン米大統領は7億ドル(約900億円)規模の対ウクライナ軍事支援策に、先進ロケットシステム供与を盛り込むことに同意しました。5月31日、ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)に寄稿し、「ウクライナが戦場で戦い、交渉の席で可能な限り強い立場に立てるよう、われわれは多数の武器と弾薬を送るため迅速に行動した」と述べています。
- President Biden: What America Will and Will Not Do in Ukraine(5/31 NYT/The New York Times)
- 米、ウクライナに先進ロケット砲 7億ドル規模の軍事支援策発表へ(6/1 ロイター)
バイデン氏は5月31日、記者団に「ロシアに打ち込むロケットシステムをウクライナに送るつもりはない」と述べていました。米政権高官によると、ウクライナがロシア領内を攻撃するためには使用しないと保証した後、80キロ離れた標的を正確に攻撃できる高機動ロケット砲システムを提供するとしています。
ロケットシステムは、M142高機動ロケット砲システム(HIMARS)です。この支援パッケージには弾薬、対火器レーダー、多数の航空監視レーダー、追加の対戦車ミサイル「ジャベリン」および対装甲車兵器が含まれています。
バイデン氏は NYTへの寄稿で、「核兵器の使用を懸念している人は世界中にたくさんいると思います。現在、ロシアがウクライナで核兵器を使用する意図があるという兆候は見られませんが、時折、ロシアが核サーベルをガタガタ鳴らすというレトリックはそれ自体が危険であり、極めて無責任です。はっきりさせておきますが、この侵略でいかなる規模の核兵器が使用されたとしても、私たちにとっても世界にとってもまったく容認できないことであり、深刻な結果を招きます」と述べています。
最後に、「ウラジーミル・プーチンは、これほどの私たちの団結や、強い反応を予想していませんでした。彼は間違っていた。もし彼が今後数ヶ月で私たちの対応が揺らいだり、分裂や怯むことを期待しているなら、彼は同様に間違っています」と述べています。