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Map of Critical Raw Materials of Ukraine

米国とウクライナ、鉱物資源の権益をめぐる合意文書に署名へ

ウクライナ国内の希土類元素およびその他の重要原材料(Critical Raw Materials)の鉱床を示した地図があります。ウクライナには、20種類以上の重要な鉱物や希土類金属を含む117種類の鉱物の約2万の鉱床があり、「その埋蔵量は11兆5,000億ドルに達する」と伝えられています。ゼレンスキー大統領も欧州の安全保障と資源の独立性を強化することを呼びかけていました。トランプ氏はロシアとウクライナの和平交渉について、「かなり進展している」ものの、ウクライナに派遣する「平和維持軍」について協議する前に合意に達する必要があるとの考えを示しています。

Map of Critical Raw Materials of Ukraine
Map of Critical Raw Materials of Ukraine / geo.gov.ua

鉱物資源を巡る合意に「米国による安全の保証」は含まれていませんが、「ウクライナが持続的な平和の構築に必要な安全面の保証を得るための取り組みを(米国は)支援する」とされています。この具体的でない約束が何を意味するのかは分かりませんが、トランプ氏の頭の中では、まず「欧州が支援」すべきだということを意味しているようです。

両首脳はウクライナ国内の鉱物資源の権益をめぐる合意文書に署名する見通しで、トランプ大統領は、合意によって、ウクライナのレアアースなどの鉱物資源や石油、ガスの開発に米国が関わるとして「歴史的な合意だ」と意義を強調しました。

ところで、トランプ大統領は2月27日に、ゼレンスキー大統領を「独裁者」呼ばわりした先週の主張を後退させました。記者団から「ゼレンスキー氏のことを今でも独裁者だと思っているのか」と質問されると、トランプ氏はこう答えました。「私がそう言ったのか。そんなことを言ったとは信じられない。次の質問を」

独裁者は誰? ゼレンスキー大統領、プーチン大統領、トランプ大統領



頭がクラクラするかもしれないが、この方向転換は歓迎すべきことであり、重要なのはトランプ氏が何を言うかではなく何をするかだということを改めて示す事例だそうです。ウクライナでの戦争を巡る米国とロシアの本格的な交渉が始まれば、このことは特に重要になります。仏英両国の首脳が今週ワシントンを訪問した目的は、和平合意締結後に欧州諸国がウクライナに部隊を展開する場合、米国が後ろ盾となるようトランプ氏に働き掛けることだったそうです。

Critical Raw Materials
Mining Investment Opportunities: Critical Raw Materials / geo.gov.ua

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