2015年も終わろうとしています。年末年始は「日本の一人当たりGDP」の凋落と、20年かけても復元しない「復元力の無さ」を、いま一度考えて議論することが必要のように思います。ジャーナリスト 冷泉彰彦さんの from 911/USAレポート「日本病への診断書」が届いています。
興味深い的確な議論の材料を提供しています。以下は要約です。
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2015年の日本は、70年代の英国がそうであったように「病」に臥せりがちの経済に苦しんでいます。
かつて、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」などと賞賛と畏怖の対象となり、事実この「一人当たりGDP」では米国を抜いて、人口2千万以上の大国の中では堂々のトップに君臨していた「経済大国」の面影はどこにもありません。
「日本病」とは何なのでしょうか? 「年末年始の議論の材料」として以下の項目をあげています。
(1)コミュニケーションと言語の特殊性
(2)上下関係のヒエラルキー
(3)東京一極集中は何故ダメなのか?
(4)産業構造が高付加価値型になっていない
(5)苦手でも金融をやるしかない
(6)無駄だらけの教育システム
「日本病」というのは、どうやら複合的な疾病のようです。日本のカルチャーが持っている特質は、中付加価値製品の設計と製造には適していたのかもしれませんが、高付価値型のビジネスのためには、むしろ弊害となっていると考えれば、そうした問題点の多くを日本特有の「病」であるとして、克服をしていくことは急務ではないでしょうか。
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無駄が多すぎる「日本国自体の構造改革」が必要ではないでしょうか?
- アベノミクス成長戦略で、明るい日本に!(首相官邸)
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代(冷泉彰彦 / Newsweek)