9月18日、Googleは「本日より ChromeのGemini(Gemini in Chrome)機能を展開します。これは Chrome史上最大のアップグレードです」と発表しています。GoogleはWebブラウザに多くのAI機能を導入していく方針です。Chromeに内蔵する知的パートナーの生成AI(Gemini)が、Webページ上のコンテンツに関する質問に答えたり、複数のタブにまたがる情報をまとめたりします。さらに、Chromeには「AIエージェント」機能も追加される予定になっています。
- Gemini in Chrome — AI assistance, right in your browser(gemini.google)
- グーグル、「Gemini in Chrome」提供開始。AIブラウザ本格普及へ一歩(9/26 Wired.jp)
- グーグル、ChromeにGemini統合 24種類の個人データを収集しスマホを追跡(9/30 Zak Doffman / Forbes Japan)

世界で最も使われているブラウザ(Chrome)に「Gemini」が深く組み込まれたことで、「AIブラウザ」という概念が本当の意味で主流のものになりそうです。また、追加予定のバックグランドで実行する「AIエージェント」機能が、人への優しさと高い精度を提供するのか非常に興味があります。
汎用AI(AGI:Artificial General Intelligence)は、人間のように幅広い知的作業をこなせる、人間と同等レベルの知能を持つAIのことです。特定のタスクに特化した現在のAIと異なり、未知の問題に対しても学習・応用し、自ら判断・解決する能力を持つと期待されています。数年以内との予測もあります。
大手VPNプロバイダのSurfshark(サーフシャーク)がChromeユーザー20億人に新たな警告を発しています。 同社は「AIブラウザのユーザー・プライバシーの観点を即座に調査しました」といいます。「スマホで Chromeと Geminiを併用すると、あなたに直接紐づく24種類のデータが収集されます」と説明。Surfsharkは、24種類という点について、「エージェント型AIを統合した分析対象ブラウザー」の中で最多であると指摘しています。
- Gemini in Chrome: collects the most user data among all browser-integrated AIs(Surfshark)
- Gemini アプリ アクティビティを管理、削除する(Google Help)

新機能の「Gemini in Chrome」は米国から開始し、今後数週間以内に Google Workspace経由で企業向けの「Gemini in Chrome」も展開します。また、モバイル版ChromeにもGeminiを導入予定としています。

- Behind the Browser: AI Edition(再生リスト/Google Chrome)