1990年に当時全盛だったDigital Equipment Corporation(DEC)を訪問しました。
IBMに次ぐ世界第2位の売上、利益率では世界第1位の超優良企業と言われていました。
その DECが凋落した原因については、書籍「イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき(Clayton Christensen著)」が詳しく述べています。
ミニコンの DEC が凋落する破壊的イノベーションが起きて、マイクロプロセッサの時代になります。
パソコン時代はMicroSoftやIntel、Appleが台頭し、そしてインタネットの時代へ・・・。
そして次の破壊的イノベーションとは・・・
しかし、凋落した DECが残した優れたVMS(OS)やAI(エキスパートシステム)、DECnet(ネットワーク技術)など、ボストンを拠点としたDECの栄光と足跡は、少しも色あせていないのです。
ボストンの街を魅力的と感じるのは、先端科学や研究施設だけではなく、歴史や芸術に支えられた向上心「知の集合」が感じられるからだと思います。
日本の場合は、破壊的イノベーションが、経済秩序や組織的発展を乱し、既得権を侵害する悪者とすら見られるところがあります。
協調組合主義(コーポラティズム: Corporatism)と呼ばれるヒエラルキーと利害協調がイノベーションを阻害します。企業内で、産業内で、大学内で、地域内で、業界団体や、**協議会などなど・・・・・
組織内で遂行されている持続的イノベーションは、破壊的イノベーションを軽視したり阻害していないでしょうか?
- Google image swirl (Wikipedia) Google Labs
- Googleのイノベーションの象徴「Google Labs」が終了へ(2011/7 ITmedia)