6月3日、NASAはAmazon創業者のジェフ・ベゾス氏が立ち上げた Blue Originで開発中のニューシェパード(New Shepard)を使ったサブオービタル(弾道飛行型)・ミッションを実施することで契約を結んだことを発表しました。
New Shepardは、現時点では高度100キロまで到達可能な開発段階のロケットですが、SpaceXのFalcon 9ロケットと同じように、打ち上げ後は、そのまま、地上まで降りてきて垂直着陸する能力を持った次世代再使用型ロケットです。
NASAでは、New Shepardを使って小型の無人実験モジュールを高度100キロの宇宙まで到達させた後、数分間に渡って続く無重力状態を利用して実験を行います。New Shepardが帰還後、そのまま実験モジュールを回収して実験成果を得るという新しい形態の宇宙ミッションを実施することを予定しています。YouTubeは、New Shepardの窓から撮影した帰還までの映像です。
Blue Originは、ロケット打ち上げ国内最大手のユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の次期主力ロケットにエンジンを提供する契約も結んでおり、ロケット業界では、SpaceXと並ぶ2大勢力となることが予想されています。
- NASA: Blue Originの垂直離着陸ロケットを使ったサブオービタルミッションを実施へ(Business Newsline)
- ブルーオリジン(Blue Origin)の宇宙船、商業飛行目指す(Nobuyuki Kokai)