28日に全豪オープンテニス、女子シングルス決勝が行われ、大会第3シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)が、6-3、6-0のストレートで、第4シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)を退け、グランドスラム初優勝を果たし、世界ランクも1位が確実です。アザレンカ選手おめでとうございます。
アザレンカ選手の出身、ベラルーシは、東にロシア、南にウクライナ、西はポーランド、北西にリトアニア、ラトビアと国境を接する共和国です。
1994年の初代大統領は「アレクサンドル・ルカシェンコ」氏。2010年に4選を果たしていますが、バラマキ放漫財政もあり、経済は危機的状況が続いています。
時に強権的政治手法をとる政権運営は、欧米諸国政府からは「ヨーロッパ最後の独裁者」と呼ばれ、諸外国やメディア等から批判の対象となることもあります。
1986年4月26日に、ベラルーシの南隣ウクライナの最北部にあったチェルノブイリで原発事故が発生し、おりからの南風に乗って放射性物質が国境を越え、南東部のホミェリ(ゴメリ)州を中心とする地域に大きな被害が及んでしまいました。
- チェルノブイリ原発事故の教訓を生かす(Nobuyuki Kokai)
決勝で負けたシャラポワ選手の両親は、ベラルーシのホメリ出身です。
ベラルーシ人の両親の間で生まれたシャラポワさんは、ロシアで生まれたためにロシア人扱いになっています。原発事故のため両親がロシア・西シベリアにあるニャガンへ移住しています。
シャラポワさんは、2007年2月14日に国際連合開発計画親善大使に就任し、チェルノブイリ原発事故の後遺症に苦しむ祖国ロシア・ベラルーシ・ウクライナの8つの若者支援プロジェクトに、自身の基金から10万ドルを寄付すると発表しました。
最近、国連開発計画(UNDP)と共同で、ベラルーシのチェルノブイリ被災地からの学生のための21万ドルの奨学金プログラムも開始しています。
マリア・シャラポワ財団が資金提供するベラルーシのプロジェクト施設をシャラポワさんが訪問した時のビデオです。治療を提供する病院や心理療法をするアートセンターです。子ども達の笑顔は、かわいいですね(^^)シャラポワさん応援しています。