米アマゾン(Amazon.com)は28日、タブレット型端末「キンドル・ファイア(Kindle Fire)」を発表しました。価格は199ドル(約1万5000円)と、米 Apple の iPad の最安値モデルの半額以下です。
アナリストの予想は250ドル前後でしたので、驚きの価格です。
ロイター通信が、IT市場調査会社(IHS iSuppli)のリポート「一台の製造コストは約210ドル」を報じています。一台販売すると10ドルの赤字です!
この件にアマゾンの広報担当者は、コメントしていないということです。
- Kindle Fire 実は赤字製品 アマゾンの真の狙いは?(The Wall Street News/志茂真奈美)
プロモーション動画(音声無し)です。
予約受付開始当日にさっそくアマゾンの売上ランキング(電子機器カテゴリー)でナンバーワンに、さらに他のKindle製品も軒並みトップ10入りするなど、今回アマゾンが発表した新製品は概ね好調な滑り出しを見せていると、AllThingsDは伝えています。
アナリストらは、低価格のキンドル・ファイアは、2010年4月の発売以来タブレット型端末市場を独占してきたiPadにとって最大の強敵になると指摘しています。
ジャーナリストの瀧口範子さんは、「私は、アマゾンという会社はアップルのように格好よくはないものの、革新性ではかなりすごいと見ている。このタブレット発表ではっきりわかったのは、アマゾンはハードウエア機器、インターネット、物理的なモノ、デジタル・コンテンツのすべてをサービスという概念の下に組み替えるという、新しいことをやっている点だ。」と述べています。アマゾンが目指すのは「サービス・イノベーション」です(^^)
- iPadの先を行くアマゾン「キンドル・ファイア」の革新性(Newsweek日本版/瀧口範子)