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Amazonが映画製作のMGMを買収、動画配信を強化

Amazonは、映画製作会社のメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)を84億5,000万ドル(約9,200億円)で買収することで同社と合意しました。創業100年近いハリウッドの老舗スタジオを得ることで、動画配信コンテンツを強化します。近年 Disney+, Apple TV+, HBO Maxなどが新規に参入、動画配信サービスが乱立する中、Amazonにはプログラム拡充への圧力がかかっていました。

MGMは人気スパイ映画「007」シリーズ、ロッキー、ポルターガイスト、トムとジェリーなどの製作で知られ、現在は米ヘッジファンドのアンカレッジ・キャピタル・グループなどが株式を保有しています。メディア・コングロマリット(メディア・グループ)として、Amazonが台頭してきました。

Amazonにとっては、2017年に137億ドルで自然食品スーパーマーケットチェーンのホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)買収で合意して以来の大型買収になります。Amazonは、動画や音楽の配信サービス向けのコンテンツに重点を置き、昨年だけでも約110億ドル(約1兆2,000億円)を投じていました。

2020年4月の株主向けニュースレター(2020 Letter to Shareholders)で、世界のAmazonプライム会員数は2億人を突破したと発表しています。1月発表の1億5,000万人からパンデミックもあって急増しています。

Amazon.com: シアトルの本社(Amazon Spheres)/ Wikipedia

動画配信サービス情報サイトReelgoodの調査によると、米国における5大定額制動画配信サービスを比較すると、2020年末時点での市場占有率は、Netflix 22%、Amazon Prime Video 20%、Hulu 15%、HBO Max 12%、Disney+ 6%となっています。

全世界での加入者数では、動画配信サービス情報サイトnScreenMediaによると、現時点で1位のNetflixが2億760万人、2位のDisney+が1億360万人に対し、ワーナーメディアが提供するHBO Maxは2,000万人、2021年1月に米国でサービスを開始したディスカバリーのDiscovery+は1,500万人にとどまっています。HBO MaxとDiscovery+の合計は3,500万人ですが、米国のみで配信サービスを行っているため、世界190カ国以上で展開する競合の Netflixと比較すると、現状では大きな開きがあります。

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