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Suleiman 45

漁業大国だったイエメンは、紛争と気候変動、フーシ派攻撃で最悪

ノルウェー難民評議会(NRC)によると、イエメン内戦(2015年-)勃発前の漁業従事者は50万人以上を数え、魚介類の輸出は石油・天然ガスに次ぐ第2位、イエメンは漁業大国でした。いまは長引く内戦と、気候変動による厳しい干ばつやサイクロン来襲、海面上昇など。さらに昨年、親イラン武装組織フーシ派による攻撃の恐れから、紅海の豊かな漁場に入れず、沿岸近くで細々とした漁に甘んじています。今世紀最悪の人道危機と言われるイエメンは、今年中に人口の3分の2が深刻な食料不足に直面すると予想されています。

Suleiman 45
Yemen: How fishing communities are fighting back (Suleiman,45歳) / NRC

イエメンの沿岸地域は、現在も続く血なまぐさい紛争で大きな被害を受けています。漁船、港、加工施設は破壊されたり損傷を受けたりし、多くの漁師が命を落としています。2015年にイエメンで戦争が始まる前、漁業は50万人以上の雇用を生み出し、石油とガスに次ぐ同国第2位の輸出産業でした。

紅海とアデン湾の漁師は、何千隻もの船が350種以上の海洋生物が生息している豊かな海域でマグロ、イワシ、サバ、ロブスター、イカなどを漁獲していました。

Yemeni civil war 2015
イエメン内戦 (2015 – ) / Wikipedia
勢力図(随時更新):   最高政治評議会(フーシ派)の勢力圏   ハーディー政権派、有志連合の勢力圏   南部暫定評議会の勢力圏   AQAP傘下のアンサール・アル=シャリーアの勢力圏

イエメン内戦(2015年-)によりサウジアラビア主導の連合軍は空爆を開始し、漁船や市場を襲い、海には機雷が敷設されて海域は危険な状態となりました。スレイマン(Suleiman,45歳)氏の友人の多くが殺害されています。さらに紛争のせいで漁具や燃料の価格が急騰してしまいました。

またイエメンは、気候変動に対して世界で最も脆弱な国の1つであり、気候変動の影響の緩和や適応に向けた準備も最も遅れているグループに入っています。サイクロンの襲来頻度も上昇して漁船や漁具も破壊されています。

2023年パレスチナ・イスラエル戦争はイエメンの海域でも行われており、漁業にさらなる打撃を与えています。最も大きな影響の一つは、貨物船に対するフーシ派の攻撃であり、そのうちの一つはベリーズ船籍のルビーマー号が沈没した後に油膜現象を引き起こしていることです。海域が化学物質などに汚染される懸念もあり、海洋生態系への影響はイエメンの漁業全体を危機にさらします。

米軍のフーシ派ボート攻撃後、イランが紅海に駆逐艦を派遣


2019年ピューリッツァー賞(The 2019 Pulitzer Prize Winners)


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