9月15日、2024年第76回エミー賞において22部門で最多25ノミネートを果たした「SHOGUN 将軍」は、ロサンゼルスのピーコック・シアターで開催された授賞式で、ドラマシリーズ部門の作品賞と主演男優賞（真田広之）、主演女優賞（アンナ・サワイ）を受賞しました。初めて非英語作品がエミー賞の作品賞を受賞し、主要俳優部門で日本人が受賞したのも初めてとなります。製作・技術部門では最多となる14部門を受賞、合計でエミー賞18冠を獲得しました。
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「SHOGUN 将軍」は、ジェームズ・クラヴェルの1975年のベストセラー歴史小説「将軍（Shōgun）」を原作としています。1980年にリチャード・チェンバレン主演で「将軍 SHŌGUN」として、米NBCによってドラマ化されています。
2024年2月から放送した将軍ドラマシリーズは、FX製作で、Huluなどで配信、日本では2024年2月27日からDisney+で独占配信を開始しています。第1シーズンの好調を受けて、ウォルト・ディズニーは本ドラマの第2・第3シーズンの制作、並びに主演である真田広之を続投させることを5月16日に発表しています。
「SHOGUN 将軍」は封建時代の日本を舞台とし、物語は1600年の関ヶ原の戦いの数ヶ月前から始まります。「異なる世界の二人の野心家と謎の女性の衝突」を描きます。冒険心溢れる英国の航海士ジョン・ブラックソーン（モデルは三浦按針ことウィリアム・アダムス）は、危険を顧みず日本に難破し、異文化に触れていく中で次第に自己を見つめ直していきます。強大な権力を持ち狡猾な大名である吉井虎永（モデルは徳川家康）は、自身にとって脅威となる権力と対立しています。
そして、アンナ・サワイが演じたヒロイン戸田鞠子は、戦国時代を生きた実在の女性、細川ガラシャをモデルにしています。吉井虎永に命じられ、政治的駆け引きの道具となったジョン・ブラックソーンとの会話を通訳することになります。虎永からの信頼を得た彼女は、次第に主君の個人的な会話や戦略会議にも同席を許されるようになります。
- 「SHOGUN 将軍」（Disney+）
- FX Shōgun Viewers Guid（FX Networks）
プロデューサ兼主演の真田広之さんは、作品賞を受賞したスピーチで、「これまで時代劇を継承して支えてきてくださったすべての方々、そして監督や諸先生方に心より御礼を申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り、国境を越えました」と述べています。