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「音」が導く記憶の旅路を描く映画「MEMORIA メモリア」

アピチャートポン・ウィーラセータクン(อภิชาติพงศ์ วีระเศรษฐกุล, Apichatpong Weerasethakul,1970年7月 – )さんは、タイの映画監督・映画プロデューサー・脚本家、美術家です。2021年、英国女優ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)さんを主演に迎えた自身初の英語作品で、2021年の泰古仏独墨中合作の「MEMORIA メモリア」が第74回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞しています。頭内爆発音症候群から着想を得た興味深い作品、3月4日から全国で公開中です。

MEMORIA – Official Trailer / NEON(YouTube)

2010年に「ブンミおじさんの森」が第63回カンヌ国際映画祭でタイ映画史上初めてとなるパルム・ドール(最高賞)を受賞しています。審査委員長のティム・バートンは「この映画は私が見たこともない、ファンタジーの要素があり、それは美しく、奇妙な夢を見ているようだった」と述べています。

Memoria (2021 film) / Wikipedia

この映画のあらすじは、コロンビアのメデジンで花屋を営むジェシカ(ティルダ・スウィントン)は、呼吸器疾患で入院している姉のカレンとその夫のフアンを訪ねるため、ボゴタに滞在していました。ある夜、ジェシカは爆発音のような奇妙な音や衝撃波のようなものを感じ、眠りから目を覚まします。ジェシカはこの不可解な体験を探求するため、コロンビアを旅していくうちに更なる感覚異常を感じ始めます・・・。

「MEMORIA メモリア」は、「ロケーションコロンビア」という国を挙げてのロケ誘致システムを使って制作されました。

映画の撮影前、アピチャッポンはコロンビア国内を旅しています。各地を巡り、脚本を書き、構想を練っていました。この旅に同行したコナー・ジェサップ(Connor Jessup)監督がドキュメンタリー作品にしています。この予告編は、映画「MEMORIA メモリア」の後に、ドキュメンタリー「A.W.アピチャッポンの素顔」が追加された動画です。

コナー・ジェサップさんはアピチャッポンの親友で、子どもの頃からテレビドラマに出演するカナダの俳優です。アピチャッポンは、コロンビアでジェサップを被写体に写真とビデオを撮影しています。コロンビアから戻り、東京での個展に出品する作品としています。一方、コナー・ジェサップは、旅するアピチャッポンを撮りつづけ、ドキュメンタリーに仕上げました。

作品の冒頭にコナー・ジェサップ監督のメッセージが表示されます。日本語字幕の表示時間が短くて、読みきれない可能性があります。翻訳を掲載しています。(冒頭メッセージ 翻訳

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