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If you had the chance to be immortal, would you take it?

もし不死になるチャンスがあったら、それにかけてみますか?(TED-Ed: Sarah Stroud and Michael Vazquez)

  • TED

あなたが叔父の屋根裏部屋を掃除していると、きらめく魔法の薬の入った収納箱を見つけました。その薬に付けられた札にはこう書かれています。「この液体を飲めば不死になれます。身体は現在の年齢に固定され、その効果は最終的かつ不可逆的です」説明は明確です。唯一の問題は、あなたはその薬を飲むかどうかです。サラ・ストラウド(Sarah Stroud)とマイケル・ヴァスケス(Michael Vazquez)がこの哲学的議論を探ります。

If you had the chance to be immortal, would you take it?
If you had the chance to be immortal, would you take it? – Sarah Stroud and Michael Vazquez

一般的に、人々は死を悪いものとみなします。そのため、実際私たちの生活は死に対する予防策であふれています。私たちは、しばしば過度に危険な活動を避け、死ぬ可能性をさらに減らすために、不便なことを喜んで受け入れます。

しかし、もしあなたが不死身なら、好きなだけ危険な生活を送ることができるでしょう。どんな目標でも必要なだけ時間をかけて、追いかけることができます。あなたは死の恐怖に脅かされることなく、探求、喜び、充実感、目新しさの、果てしない地平を 自由に楽しむことができるでしょう。

If you had the chance to be immortal
If you had the chance to be immortal, would you take it? – Sarah Stroud and Michael Vazquez

それにもかかわらず、英国の倫理学者バーナード・ウィリアムズは、飲まない理由は山ほどあると考えています。何よりも不死の命は、耐えがたいほど退屈だからです。好きなことでも何度も繰り返すうちに、次第に楽しめなくなることを考えてみてください。

16個目のチョコレートトリュフは、1個目ほどの喜びをもたらしません。毎日食べていると飽きてしまうかも。この論理に従うと、同じ活動を永遠に繰り返すのは、ひどく単調なことだとウィリアムズは主張しています。

一方、哲学者ジョン・マーティン・フィッシャー(John Martin Fischer)は、快楽的な経験の中には喜びが逓減するものもあれば、そうでないものもあると述べています。確かに美しい夕焼けを見ることは、何千年経っても新鮮さを保てるのではないでしょうか。また、人間の寿命の中でさえも物事を忘れてしまいがちであることを考えると、何世紀も経てばかつての経験を再び楽しむことも可能なように思えます。

would you take it?
If you had the chance to be immortal, would you take it? – Sarah Stroud and Michael Vazquez

人生に意味を与えるものについて考えることは、ここでは非常に重要です。 結局のところ、不老不死の理想的な成果とは、人生とその中の良いことを最大限に引き出すことです。しかし、哲学者サミュエル・シェフラー(Samuel Scheffler)は、時間の希少性つまり時間の不足こそが、私たちが何かを大切にするためには不可欠だと主張しています。

まさに地上での時間が限られているという事実こそが、自分の価値観を形成し与えられた時間で何をやるべきか、決めることを私たちに強いています。シェフラーにとって不死は、意味ある人生というまさにその可能性を損なうものです。

こうした理由やその他の要因から、一部の理論家は永遠の命を祝福というより呪いと考えます。でもやっぱり、数世紀にわたる学びや恋愛や、チョコレートトリュフはそれほど悪くはないですよね? どうです、叔父さんの薬を飲んでみますか?

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