アイヌ民族の衣服や道具につけられる「アイヌ文様」は、「渦巻き文様(モレウ)」「とげのある文様(アイウシ)」「眼の文様(シク)」そして、木彫りに見る「うろこ彫り(ラムラムノカ)」などが最も知られています。アイヌ文様は北海道遺産に選定されています。
衣服につけられる文様は、布を切って衣服につけたり、刺しゅうをしたりして作ります。刺しゅうの文様には魔よけの意味があると言われています。その独特の美しい形状と、文化的にも秀逸なものとして近年、注目が高まっています。
「mina an ikor(ミナ アン イコル)」プロジェクトは、「アイヌ文様」を中心に商品開発を行い、ストーリー性がある「北海道ブランド」商品としてクリエイティブに表現しながら発信することをコンセプトにしています。
アイヌの言葉で minaは笑顔、ikorは宝物という意味があり、「mina an ikor」には、世界中全ての人々にとって宝物である笑顔を北海道から届けたい、という強い願いが込められています。ロゴデザインには、アイヌ文様で歴史上初の「雪の結晶」文様を採用しています。
クロスホテル札幌は7月23日、オープン8周年記念イベントでスタッフの新しい制服デザインを発表。ファッションプロデューサーの峰江卓也さんが制服デザインを、アイヌ文様デザイナーToyToy(小川基)さんが文様デザインを担当しています。
男性は黒のスーツにインパクトのある赤いシャツで、胸元にオリジナル文様をあしらった赤いポケットチーフを挿す。女性用は黒と赤をパズルのように組み合わせたデザインのジャケットとスカートで、首にオリジナル文様のスカーフをあしらっています。
AINU ARTIST ToyToy(小川 基)さんは、トンコリ奏者・アイヌ紋様切り絵作家・アイヌ文化継承者です。ライブ活動の他、アイヌ文様切り絵・ウポポ(唄)&リムセ(踊り) のワークショップを展開しています。ToyToy(トイトイ)とはアイヌ語で「土の魂」の意味です。2011年に AINU Design Pendantが「札幌スタイル認証」を受けています。
- AINU ToyToy(Website)
- クロスホテル札幌が新制服披露 3年ぶりリニューアル、アイヌ文化を発信(札幌経済新聞)
- アイヌシリキ【ainu-siriki】アイヌ文様(アイヌ文化交流センター/サッポロピリカコタン)
- 平取町立二風谷アイヌ文化博物館(Nibutani Ainu Culture Museum)(Website)
- 思考停止で売れ筋に群がるよりも、新たな市場を生み出す(Nobuyuki Kokai)