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アイヌ語復興へ父娘の葛藤を追うドキュメンタリー Happy Ainu

アイヌ語日常会話とアイヌ文化を YouTube(しとちゃんねる)で発信している大学生の関根摩耶さん(21歳)と、兵庫県出身でアイヌではない父親の関根健司さん(49歳)は、ともにアイヌ語復興に取り組むものの、摩耶さんとは幼いころからぶつかり合ってきました。父娘の確執と葛藤を追った短編ドキュメンタリー動画「Happy Ainu」が公開されています。制作したのは恵庭市在住の映像作家山田裕一郎さんです。

20201110 Happy Ainu / Yuichiro Yamada

関根健司さんは、造園業や林業などの仕事を15年ほど続けながら、一生懸命にアイヌ語を学びました。「21年前に旅行でやってきて、そのまま居ついたって感じです」と語ります。バイクで日本一周の旅に出かけ、たまたま立ち寄ったのが平取町二風谷でした。そこでアイヌの血を引く工芸家の真紀さんと出会って結婚、摩耶さんが生まれました。

子どもの頃の父と娘はとても仲がよく、どこへ行くにもいつも一緒だったそうです。健司さんの指導もあり、摩耶さんが小学校2年生のときにはアイヌ語弁論大会・子どもの部で優勝。アイヌ語の復興へ向けて、明るく光る希望の星だったそうです。

しかし、摩耶さんが小学校の高学年になると、仲の良かった親子の関係は急速に悪くなって行きます。

20201110 Happy Ainu from Yuichiro Yamada on Vimeo.

この「Happy Ainu」の監督山田裕一郎さんは北海道恵庭市出身。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校で実験映画を学び、同大学バッファロー校大学院では、ドキュメンタリーとダンス映像の制作を学び、2010年に帰国しました。

山田さんは、2017年には東京都主催 Beyond Awardにて、車いすソフトボールを取材した作品が優秀賞と観客賞を受賞しています(下記YouTube)

2018年の札幌国際短編映画祭で「Choreographer」がアミノアップ北海道監督を受賞しています。現在、大学や専門学校で映像制作論の非常勤講師を務めています。

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