イタリア中部で起きた地震では、これまでに291人の死亡が確認されました。国葬では、9歳の姉(ジュリア)ががれきの下で幼い妹(ジョージア:写真)をかばうようにして亡くなったことが伝えられ、イタリア国民は悲しみを深めています。
地震が起きてから丸4日がたち、これまでに21人の子どもを含む291人の死亡が確認されています。
8月27日、被災地では国葬が執り行われ、会場の一つでは、司祭が9歳のジュリア・リナルド(Giulia Rinaldo)さんの死について語りました。
ジュリアさんは、4歳の妹のジョージア(Giorgia)さんと祖父母の家を訪れていましたが、地震が起きてがれきの下敷きになりました。
およそ16時間後に救助隊に発見されたとき、ジュリアさんはすでに亡くなっていましたが、姉のジュリアさんが抱きしめてかばうようにしていた4歳のジョージアさん(写真)は、ほぼ無傷で救出されました。
救助隊の一人はジュリアさんの棺に手紙を添え、その中で「救出が間に合わず、許してほしい。私のことを知ってもらうことはできなかったけど、君を愛しています」などと9歳のジュリアさんの死を悼んでいました。
ジュリアさんとジョージアさんは、仲のよい姉妹だったということです。
- 【イタリア地震】 妹かばい死亡の少女に消防士が手紙 「許して」(8/29 BBC News Japan)
- イタリア地震 妹かばい亡くなった姉に悲しみ深める(NHK News)
- イタリア中部地震 (2016年8月)(Wikipedia)