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カンヌ映画祭2021のパルムドールは「Titane / Julia Ducournau」

7月17日に第74回カンヌ国際映画祭の授賞式が行われ、コンペティション部門の最高賞「パルムドール」には、フランスのジュリア・デュクルノー(Julia Ducournau)監督(37歳)の独創的な映画チタンTitane)が選ばれました。カンヌ映画祭史上で最高賞を受賞した女性は、1993年のジェーン・カンピオン監督の「ピアノ・レッスン」以来2人目となります。「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督と大江崇允さんは、日本映画として初となる脚本賞を受賞しました。

「RAW 少女のめざめ」(2018)で衝撃の長編デビューを果たしたデュクルノー監督。今作でも頭蓋骨にチタンを埋め込まれ、性指向が「車」に向いた“特異”な女性が主人公です。ジェンダーやセクシュアリティを暴力性に満ちた映像で展開します。

映画「Titane」は、ジュリア・デュクルノー監督が脚本を書いたボディ・ホラー(Body horror) / スリラー作品です。Agathe Rousselle、ヴァンサン・ランドン(Vincent Lindon)、ギャランス・マリリアー(Garance Marillier)などが出演しています。この映画はフランスとベルギーの共同制作です。カンヌ映画祭で世界初公開されました。

Best Screenplay – HAMAGUCHI Ryusuke and TAKAMASA Oe for DRIVE MY CAR / Festival de Cannes(Facebook)

映画「ドライブ・マイ・カー」は、2014年4月に出版された村上春樹さんの短編集「女のいない男たち」に収録されている同名小説が原作です。妻を亡くした舞台俳優で演出家の男が主人公で、男の車を運転することになったドライバーの女性と出会いともに過ごすうちに、目を背けていた妻の秘密と向き合っていく物語です。主人公の男性を西島秀俊さんが務め、寡黙なドライバーの役を三浦透子さんが演じます。

濱口竜介監督が、映画監督で脚本家の大江崇允さんとともに手がけた脚本には「女のいない男たち」に収録されているほかの小説の要素も取り入れられていて、上映時間は179分にのぼります。映画は8月20日から公開される予定です。

Julia DUCOURNAU – Palme d’or for TITANE / Festival de Cannes(Facebook)

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