毎年アカデミー賞(Academy Awards)の授賞式が行われ、コダック・シアター(Kodak Theatre)(2001年〜)として親しまれてきた劇場の新しい名前が、ドルビー・シアター(Dolby Theatre)に決定しました。
今年1月19日、コダックが連邦破産法第11条の適用申請をして、20年間の命名権契約を解除。5月1日に米音響技術大手ドルビー・ラボラトリーズ(Dolby Laboratories)が命名権を取得したと発表しました。
- ドルビー・シアターがアカデミー賞授賞式会場をエンターテインメントサウンドの世界的舞台に(Business Wire)
コダック(Kodak)は、世界で初めてロールフィルムおよびカラーフィルムを発売したメーカーです。写真関連製品の分野で世界一のシェアを占め、映画用フィルム、デジタル画像機器などの事業も行っています。
コダックは、1880年(明治13年)にジョージ・イーストマン(George Eastman)によって写真乾板製造会社として創業しています。コダックの映画用カラーフィルムで撮影された作品が、アカデミー賞誕生以来79年連続して最優秀作品賞を受賞するなど、映画の技術革新についてはコダックと一体とも言えました。
世界初のデジタルカメラを開発したのですが、世界最大の写真用品(写真フィルム、印画紙、処理剤)メーカーでもあったため、デジタルカメラ分野で、この破壊的イノベーションに対応するのが遅れたと指摘されています。
- The George Eastman House(ジョージ・イーストマンの家/内部は写真博物館)
- Eastman Kodak(公式サイト)
- Innovation and Boston(Nobuyuki Kokai)破壊的イノベーションについて