神経学者のウリ・ハッソン(Uri Hasson)さんは、人のコミュニケーションに関する基本的なことを研究しています。
彼の研究室の実験により、「例え話す言語が異なっていても、同じ概念や話を聞いているときには、我々の脳は似たような反応をしたり、同調したりすることが見出された」と話します。
この驚きの脳神経の機構により、脳の反応パターンを伝えたり、記憶や知識を共有することができます。
ハッソンさんは「我々は意味に対する共通コードがあるからコミュニケーションができるのだ」と言います。
講演では「私の記憶や夢、アイデアを記録し、それをあなたの脳に伝える装置を発明できたら? この技術が劇的な変革をもたらすかもしれませんね?」と始まります。
SF映画によく登場する記憶や能力を瞬時に転写する機械ですね(^^)
驚いたことに、聞き手のこの複雑なパターンが話し手の脳にも見出されたのです。
話すことと聞き手の理解することが、とても類似したプロセスに依存しているのです。
さらに判明したことは、聞き手の脳の反応と話し手の脳の反応が似ているほどコミュニケーションが上手くできていました。
この研究では、コミュニケーションは共通の背景に依存することも明らかにしました。私たちの社会として、留意すべきこともあるでしょうとして、「僅かな数のマスメディアに我々の考え方を操作しコントロールさせているからです」と述べています。
興味深いハッソンさんの TED Talkです。
- Subtitles and Transcript(日本語字幕を読む)
- TED Speaker: Uri Hasson(Neuroscientist)
- Hasson Lab(Website)