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シマフクロウ

シマフクロウが流氷に乗って国後島へ移動

シマフクロウ(島梟、Ketupa blakistoni)は、全長66~69cm、翼開長180cmに達する日本最大のフクロウです。英語名(Blakiston’s Fish Owl)、および学名(Ketupa blakistoni, Bubo blakistoni)は、函館山に石碑もある英国出身のトマス・ブラキストン(Thomas Blakiston)にちなんでいます。アイヌ語では、コタン・コロ・カムイ(kotan kor kamuy, コタン(集落)を護るカムイ)など、複数の呼び方があります。

シマフクロウ
シマフクロウ 北海道羅臼町 / TOKUMI(Wikipedia)

6月7日、北方領土・国後島の「クリル州立自然保護区」で、北海道で個体調査用の足輪を着けられたシマフクロウ1羽が見つかりました。根室海峡を渡って北方領土に移動したことが確認されたのは初めてです。国後島は北海道から最短で約16キロ離れており、シマフクロウは数キロしか飛べないため、流氷に乗ってエサとパートナーを求めて到達したとみられます。

このシマフクロウは今月1日、保護区の職員が木に止まっているのを見つけ、写真を撮影しました。日本の環境省が保護に向けた個体調査で着けた右脚の銀色の足輪と、左脚の黄色の足輪が確認されました。雛(ひな)が近くにいたことからメスとみられます。(下記の記事とインスタ参照)

環境省の絶滅危惧種リスト(レッドリスト)で、「ごく近い将来に野生で絶滅する危険性が極めて高い種」に指定されています。道内の生息数は、一時の100羽程度から165羽(2018年時点)へ増えたと推定されています。

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