ドナルド・トランプ次期米大統領は、外交政策および国家安全保障チームの人員補充を急ぐ中、国務長官にマルコ・ルビオ(Marco Rubio)上院議員(共和、フロリダ州)を指名する見通しとなったと、事情に詳しい関係者らが明らかにしました。また、国家安全保障担当の大統領補佐官については、マイク・ウォルツ(Michael Waltz)下院議員(共和、フロリダ州)に打診していると、事情に詳しい人物が明らかにしています。
- Trump Expected to Name Marco Rubio as Secretary of State(11/11 The New York Times)
- Trump to Name Michael Waltz as His National Security Adviser(11/11 The New York Times)
- トランプ氏、国務長官にルビオ氏起用へ 安全保障補佐官にウォルツ氏(11/12 WSJ)
関係者によると、トランプ氏は土壇場で考えを変える可能性もありますが、今年の副大統領候補選びでも検討したルビオ氏に落ち着いたようです。ルビオ氏は2010年に上院議員に選出され、特に中国とイラン、ベネズエラに対して強硬な姿勢を取る外交タカ派としての立場を確立してきました。
ルビオ氏は、これまでロシアに対して強硬な発言をしてきましたが、トランプ氏がウクライナに対しロシアとの和解案を出してNATOに加盟しない道筋を見つけるよう圧力をかけるとみられる計画には同調する可能性が高いとされます。ウクライナやロシアの指導者らがトランプ氏の要請に応じて協議に応じる用意があるかどうかは不明です。
ルビオ氏は上院外交委員会と上院情報委員会で党派を超えて活動しており、承認手続きを順調に通過する可能性が高いようです。国務長官に就任した場合、主な問題は、中国を優先するために世界の一部地域への米国の介入を放棄するかどうか。そのアプローチはトランプ氏の「米国第一主義」の考えと一致しますが、ルビオ氏の以前の立場の一部とは相容れないだろうと、ニューヨーク・タイムズ紙は述べています。
マルコ・ルビオ米国上院議員(共和党、フロリダ州)がCNNニュースに出演し、ドナルド・トランプ次期大統領の歴史的勝利、移民法の執行、米国の外交政策の課題について語っています。ハイライトは以下を参照し、インタビュー全編はYouTubeとRumbleで視聴できます。
- ICYMI: Rubio Joins CNN News(11/6 rubio.senate.gov)
ドナルド・トランプ次期米大統領は、国家安全保障担当の大統領補佐官への就任についてマイク・ウォルツ下院議員(共和、フロリダ州)に打診しました。ウォルツ氏は米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」に所属し、アフガニスタンや中東地域やアフリカでの従軍経験があります。対中国の強硬派として知られるほか、北大西洋条約機構(NATO)の防衛費増額も主張しています。
国家安全保障担当の補佐官は上院議会の承認を必要としないものの、非常に影響力のあるポストとして知られます。補佐官は国家安全保障に関するすべての主要機関の調整を行ない、大統領へのブリーフィングや政策の実行を担います。ウォルツ氏は、ウクライナや中東での紛争が長期化する中、補佐官に就くことになります。