7月3日、ニューヨーク・タイムズ(NYT)とウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が発表した全米の世論調査で、6月27日夜の大統領選討論会以降、トランプ前大統領がバイデン大統領に対してリードを拡大させたことが分かりました。WSJ調査でトランプ氏が6ポイント差でバイデン氏をリード。NYTと米シエナ大学による調査では、登録有権者の間でトランプ氏の支持率が49%と、バイデン氏(41%)を8ポイント上回っています。背景には、バイデン氏に対する高齢不安の高まりがあリます。
- Trump Widens Lead After Biden’s Debate Debacle, Times/Siena Poll Finds(7/3 The New York Times)
- Trump Expands Lead Over Biden as Age Worries Grow, WSJ Poll Finds(7/3 WSJ)
最新のWSJの調査では、トランプ氏の支持率は48%、バイデン氏(支持率42%)を6ポイントリードしています。2月の調査でトランプ氏のリードは2ポイントでした。これは2021年後半から始まったWSJの調査では最大の差です。また、80%の有権者がバイデン大統領は2期目に出馬するには年を取りすぎていると回答しています。
NYTと米シエナ大学による調査では、11月の大統領選で投票する可能性が高いとみられる登録有権者の間でトランプ氏の支持率が49%と、バイデン氏(41%)を8ポイント上回っています。同調査でトランプ氏が記録したリードとしては2015年以来の大きさです。全米の有権者の支持率ではトランプ氏が6ポイントリードしています。
また、有権者の74%がバイデン氏は大統領職に就くには年を取りすぎていると考えており、討論会以降増加しています。黒人有権者や、依然バイデン氏に投票すると答えた人も含めて、あらゆる分類(年齢や人種などの属性)の大部分の人達が、バイデン氏は大統領として効果的な仕事をするには高齢すぎると答えています。
WSJの調査は6月29日─7月2日に登録有権者1,500人を対象に実施。NYTの調査は同1,532人を対象に6月28日─7月2日に実施しています。
- Biden Tells Allies He Knows He Has Only Days to Salvage Candidacy(7/3 NYT)
- バイデン大統領、数日内に世論納得させられなければ選挙戦撤退も検討…側近に語る(7/4 読売新聞)
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