11月6日、米大統領選で共和党のトランプ前大統領に敗れた民主党候補ハリス副大統領は、ワシントンで演説して敗北を宣言しました。母校ハワード大学で支持者を前に、この選挙結果は望んでいたものではなかったとしつつも、「この結果を受け入れなければならない」と明言しました。「米国の民主主義の原則は選挙に負ければ結果を受け入れることだ。この原則が専制国家との違いであり、国民の信頼を求めるなら誰もが尊重しなければならない」と語っています。要約の日本語字幕版と全文(フルバージョン)版でお聞きください。
- ハリス氏が敗北宣言、平和的移行に協力へ 闘いは「あきらめない」(11/7 ロイター)
- ハリス氏、大統領選敗北を認める演説 若者に「大丈夫」とメッセージ(11/7 CNN)
カマラ・ハリス氏は、「この選挙運動の原動力となった闘いについては敗北を認めない」とし、女性の権利や銃による暴力に反対する闘いを続け、「全ての人々が享受すべき尊厳のために闘う」と誓っています。トランプ氏には電話で祝意を伝え、平和的な政権移行に協力すると約束したとも明らかにしました。
会場には民主党の副大統領候補ウォルズ・ミネソタ州知事のほか、ペロシ元下院議長の姿もありました。ハリス氏は特に若者に向け、失意の中でもあきらめないよう促し、「闘いには時間がかかることもある。だからといって勝てないわけではない」と語りかけています。
Vice President Kamala Harris addresses supporters at Howard University after calling President-elect Donald Trump earlier in the day to congratulate him on winning the 2024 presidential election.
FULL SPEECH: Kamala Harris addresses nation after conceding election to Donald Trump
米共和党のトランプ前大統領は2020年大統領選の後、民主主義の根幹たる平和な政権移行に背を向け、四つの事件で起訴された人物です。民主党のハリス副大統領はなぜ敗北を喫したのか? 以下の解説をお読みください。
- なぜハリス氏はトランプ氏に敗れたのか…「唯一無二」に打ち勝てず、多様性に忌避感も(11/7 今井隆/読売新聞)