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バイリンガルの脳が持つ利点(TED-Ed: Mia Nacamulli)

明らかに、2つ以上の言語を知っていると一部の物事はもっと楽にこなせます。たとえば旅行や字幕なしで映画を見ることとか。でもその他に、バイリンガル(またはマルチリンガル)の脳にはどんな利点があるのでしょうか? ミーア・ナカムッリ(Mia Nacamulli)さんはバイリンガルの脳に見られる3つのタイプについて詳しく説明し、複数の言語を知っていることが脳を健康な状態に保ち、複雑かつ活発に働かせておくうえでどう役立つのかを示します。

バイリンガルの脳が持つ利点:ミーア・ナカムッリ(Mia Nacamulli)

言語能力は、ふつう「話す」「書く」の2つの能動的能力と、「聴く」「読む」の2つの受動的能力で決まります。バランスのとれたバイリンガルは、2つの言語にわたって全能力をほぼ一律に備えています。ただ世界中のバイリンガルの大部分の人は、その割合に偏りがあります。各言語をどう獲得したかによって、バイリンガルは「複合型バイリンガル」「等位型バイリンガル」、そして「従属型バイリンガル」に分けられると言います。

最近の研究によると、新たな言語をいつ獲得するかに拘らず、マルチリンガルの脳にはいくつか顕著な利点があります。ニューロンやシナプスの大部分が集まっている灰白質の密度の高さがその例です。また第2言語に取り組む時には、特定の領域がより活性化します。バイリンガルの脳は、生涯にわたって高度に鍛えられるのでアルツハイマー病や、認知症などの発症を5年程度遅らせることもあります。

最後に「バイリンガルだからといって、必ずしも頭が良くなる訳ではありませんが、脳はより健康的に、そして複雑になり、活発に物事に取り組むようになります。たとえ子供の頃に第2言語を学ぶという幸運に恵まれなかったとしても、遅すぎるということはありません」と述べています。

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