フランス・パリで起きた同時多発テロは、中心部の劇場やレストラン、近郊のスタジアムなど少なくとも6か所で爆発、銃撃が相次ぎました。フランスで戦後最悪のテロ事件となりました。
追記(11/15):フランス当局の最新の発表では、同時テロの死者数は130人、負傷者数は349人うち42人前後はなお重体です。
パリ郊外の競技場「フランス・スタジアム」では、仏独のサッカー親善試合が行われており、午後9時20分ごろから、2度の爆発があり、少なくとも4人が死亡しています(Vine,爆発音)
パリ東部の劇場「バタクラン」では、ロックグループのコンサートが行われており、午後9時30分ごろ、複数の男が押し入り、自動小銃を乱射。約1500人収容の劇場はほぼ満席で、多くの観客が劇場後方の非常口などから逃げたが、少なくとも80人が死亡しました。
このほかにもレストランなど4か所で、複数の男が銃を乱射しており、地元メディアによると少なくとも40人が死亡しています。
世界各国首脳らは事件を強く非難し、連帯を表明する声明を相次ぎ発表しました。オバマ米大統領は緊急声明を発表し「罪のない市民を狙った常軌を逸したテロだ」と非難。仏当局と連絡をとって原因を探っていることを明らかにし、「テロリストに正義をもたらし、我々を狙ったテロ組織を追い詰めるため、フランスをはじめ世界各国と何でもやる」と強調しました。
ロシアのプーチン大統領は、犠牲者と関係者に深い哀悼の意を表明し、オランド仏大統領と仏国民を支え、連帯する考えを示しました。中国の習近平国家主席は、オランド大統領に電話し「中国政府と人民を代表して、そして私個人としてもこの野蛮な行為に最も強烈な非難を表明する」と述べ、犠牲者に哀悼の意を示しました。
トルコ訪問中の安倍晋三首相は、パリでの同時多発テロ事件を受け「強い衝撃と怒りを覚える。犠牲になられた方々に心から哀悼の意を表し、負傷された方々、ご家族の皆様にお見舞いを申し上げる」と語りました。
フランスのオランド大統領は緊急の国防会議を開いたあと記者会見し「周到に準備された戦争行為であり、テロリストのIS=イスラミックステートによって実行されたものだ」と述べ、13日に起きた同時テロ事件は過激派組織ISによる犯行だという見方を示しました。
- パリ同時テロ 仏大統領「ISによる犯行」(11/14 NHK NEWS WEB)
- #PrayForParis / #PorteOuverte(Twitter)
- パリで同時テロ、120人死亡…劇場など6か所(YOMIURI ONLINE)
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