2024年民主党全国大会、初日の基調演説を行ったジョー・バイデン大統領は「民主主義を守らなければならない。私たちがいま下す決断が、この先何十年もの米国と世界の運命を左右する」と訴え、カマラ・ハリス氏への支持を求めました。また、2016年の大統領選で主要政党初の女性大統領候補となり、トランプ氏に得票数で上回るも獲得選挙人数で敗北したヒラリー・クリントン元国務長官（76）も演説し、当選すれば女性初の大統領となるハリス氏にエールを送りました。
ヒラリー氏は、私が見ているものは何でしょうか。それは自由です。健康、生活、愛、家族について自分で決める自由です。尊厳を持って働き、繁栄する自由、好きなように礼拝する自由、自由に正直に自分の考えを話す自由です。恐怖や脅迫、暴力や不正、混乱や腐敗からの自由です。子供たちの目を見て「米国では、一生懸命働き、才能を発揮すればどこまでも行ける」と心から言える自由です。
そして、「ガラスの天井」の向こう側では、カマラ・ハリスが手を挙げて、第47代アメリカ合衆国大統領に就任宣誓を行っています。友人の皆さん、私たちの誰かにとって障壁が崩れれば、それは崩れ、私たち全員にとっての道が開けるのです。
ヒラリー氏は最後に、「私は孫たちやその孫たちに、私がこの瞬間にここにいたこと、私たちがここにいたこと、そして私たちがカマラ・ハリスと常に一緒にいたことを知ってほしい。アメリカよ、今は私たちの時代だ。今こそ私たちが立ち上がるときだ。今こそ突破するときだ。未来はここにある。それは私たちの手中にある。勝ち取ろう。」と締めくくりました。
初日の最後に登壇したジョー・バイデン大統領は、自分を会場に紹介した娘アシュリーさんとステージ上で抱擁した後、こぼれ出た涙を拭いてから演台に向かいました。バイデン大統領は深夜に及んだ50分近い演説で、外交と内政の両方における民主党政権の成果を語り、カマラ・ハリス副大統領が次の大統領としてすべての国民のためにその仕事を続けると強調しました。
さらにバイデン氏は、「自由と民主主義のために投票する用意はありますか？ カマラ・ハリスとティム・ウォルズを当選させる用意はありますか？」と呼びかけ、共和党のドナルド・トランプ候補はアメリカの民主主義にとって脅威だと警告します。「私たちは2020年に民主主義を守ったように、2024年にも守らなくてはならない」と強調しました。
