ジェフ・ベゾス氏が設立した航空宇宙企業 Blue Originが「次のステップ」として、New Glennロケットを開発することを発表しました。New Glennロケットは、New Shepardと同様に回収可能な一段目ブースターを備えます。
Blue Originが新たに発表した New Glennと名付けられた大型のロケットは、全長が2段構成で270フィート(約82m)、3段の場合は313フィート(約95.4m)と、SpaceXの Falcon9 Heavyを軽く抜き、往年のサターンVロケット(110.6m)に迫ります。
ただ、大柄ではあるものの New Glennロケットの推進力は Falcon Heavyロケットのそれを下回りますが、目的は Falcon Heavyと同様、人工衛星の軌道投入やクルーを宇宙へと送り出すことにあります。
打ち上げでは必要な最小の推進力を1本のロケットで賄うため、3本のブースターを使う Falcon Heavyに比べて回収の確実性を高くできます。また3段式の場合は「月」や「火星」といった地球軌道よりもさらに遠くへと探査機などを送り込む目的に使われるとのことです。
New Glennロケットは10年以内に最初の打ち上げを実現する計画です。ちなみに、New Glennとは、米国の宇宙飛行士ジョン・グレンにちなんだネーミングです。
Blue Origin’s next step…meet New Glenn #NewGlenn #GradatimFerociter pic.twitter.com/p4gICKZRfi
— Jeff Bezos (@JeffBezos) 2016年9月12日