米空軍研究所(本部・オハイオ州)は、ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS3)」約1700台を使ったスーパーコンピュータを製作したと明らかにしました。性能は、世界のスパコンランクで35位くらい。今後の能力向上で20位程度となる予定です。同様のスパコンを作るには5,000〜8,000万ドル(42.5〜68億円)かかるのに比べて200万ドル((1.7億円)程度で作れたそうです。いいですね(^^)
マルチコアソリューションを提供する日本企業フィックスターズ(Fixstars Solutions, Inc.)によると、今回のクラスターシステムでは、高速マルチコアプロセッサCell Broadband Engine(Cell/B.E.)を搭載したPlayStation®3を2,016台連結(この内1,700台は2010年1月にフィックスターズより納入)、そのハードウェア性能を最大限引き出すYellow Dog Enterprise Linuxを活用することで、500テラFLOPSの処理速度を実現する見通しです。
安価なPlayStation®3を採用することによりプロジェクト全体の初期投資を200万ドルに抑え、投資対効果では世界トップレベルのシステムを実現しています。
AFRLではこの膨大な計算パワーを、合成開口レーダ画像処理等最先端な研究に活用していく予定だそうです。この日米の研究スタイルの違いは、コンピュータに関するスキルの違いですか? それとも・・・・。
- 米空軍施設内に設置されたPS3クラスターが一般公開(12/9 gamespark.jp)
天然資源が少なく、少子高齢化に向かっている日本は、世界最速スーパーコンピュータよりも、世界最大の知的データベースを構築して、世界最速の教育・知的ネットワークを駆使した「技術ではない科学」「環境」「文化」の「知的創造立国」と「雇用の拡大」を目指した方がいいと思います(^^)製造業一辺倒から知的コンテンツ作りへ・・。
- 産業構造ビジョン2010(Nobuyuki Kokai)