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amorphous core

レアアース使わずモーターを製造する新技術を開発(Next Core Technologies)

EV(電気自動車)向けのモーターなどの開発を手がける京都府のベンチャー企業「ネクストコアテクノロジーズ」は、レアアースの一種で産出量のほとんどを中国が占めるジスプロシウムテルビウムを使用せずにモーターを製造できる技術を開発しました。金属の精製や加工(アモルファス積層コア)に独自の技術を活用して、モーター内の温度を上がらないようにすることで、こうしたレアアースを使わなくてもEV向けなどのモーターを製造できるということです。

amorphous core
アモルファス積層コアの性能を実証することを目的に、小型EV等にも搭載可能な出力5kWクラスのアモルファス積層コアを採用した世界最高レベルのモータ効率が得られるブラシレスDCモータを開発しました。

今回開発したアモルファス積層コアを用いることで、電磁鋼板コアを用いた既存モータに対して最大10%以上のモータ効率向上が確認され、定格5kWクラスでは世界最高レベルの出力密度1.2kW/kg、モータ効率95%を達成できました。アモルファス積層コアの適用により鉄損が低減し、高効率化が得られるだけでなく、駆動時の温度上昇が抑えられることで重希土類フリー磁石の適用範囲が広がります。小型高速回転が要求されるEVやエアコン等への搭載が進み、カーボンニュートラル実現への貢献が期待されます。

amorphous motor
アモルファス積層コアの性能を実証することを目的に、小型EV等にも搭載可能な出力5kWクラスのアモルファス積層コアを採用した世界最高レベルのモータ効率が得られるブラシレスDCモータを開発しました。

大同大学工学部電気電子工学科 加納善明教授が執筆した「量産可能なアモルファス積層コアを用いたEV駆動用モータ」の論文が発表されました。論文では、鉄系アモルファス積層鉄心を用いた小型電気自動車(EV)駆動モータの開発に係る内容が発表されており、ネクストコアテクノロジーズが材料技術、加工技術にて協力しています。

Motor
アモルファス積層コアの性能を実証することを目的に、小型EV等にも搭載可能な出力5kWクラスのアモルファス積層コアを採用した世界最高レベルのモータ効率が得られるブラシレスDCモータを開発しました。

脱炭素社会の実現にモータの高効率化で貢献するネクストコアテクノロジーズ株式会社(京都府宇治市、代表取締役:山本 勇輝、以下「当社」といいます。)は、世界初*の打抜き加工が可能な高Bs(飽和磁束密度)低鉄損コア材「HLMET®(ヘルメット)」の量産化に成功したことを発表します。2024年内に生産体制を整備し、2025年から本格的に顧客企業様への提供を開始する予定です。

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