ヴィーゲラン彫刻公園(Vigeland sculpture installation)は、ノルウェーの首都オスロの都心部から3km北西にあります。32万平方メートルの面積(約東京ドーム7個分)を有する彫刻庭園の中には、ノルウェーの彫刻家グスタフ・ヴィーゲラン(Gustav Vigeland, 1869年 – 1943年)の作品のみが展示されています。
大小の彫刻の総数は212点、これらの彫刻を構成する老若男女の人物の合計は600以上にもなります。
ヴィーゲランはその一つ一つの作品の原型を粘土で原寸大で制作し、それらを職人たちがブロンズ像や石像に仕上げて庭園内に配置しました。
公園の一番高い地点に建っている巨大な石柱モノリス(The Monolith)の高さは14.12メートル、121人の人物像が浮彫にされています。これらの人物は裸体で抱き合うようにもつれ合い、積み重なりながら空へと伸びています。精神的なもの、聖なるものにより近づこうともがく人間の欲を表しています。
1927年に石切り場から重さ数百トンもの巨大な花崗岩の塊を運び、石膏模型から花崗岩への転写作業は3人の石工により1929年から始まり、完成までに14年の年月がかかっています。
ヴィーゲラン彫刻公園のテーマである「人生の始まりから終わりへの旅」を象徴する「生命の環(The Wheel of Life)」があります。
この「環」は、4人の人物と1人の乳児が抱き合って花輪のように円形を描いて空中に浮かんでいます。公園に隣接してヴィーゲラン博物館(Vigeland Museum)があります。
札幌芸術の森野外美術館には、彫刻家グスタフ・ヴィーゲラン(Gustav Vigelan)の作品が公開展示されています。オスロ市以外ではヴィーゲランの作品をまとめて見られる貴重な場所です。
「トライアングル」「母と子」「男と女」「木の枝をすべり抜ける女」「腰に手をあてる男」の5作品は、オスロ市の協力によりオープンから間もない1988年春および1989年春に設置され、今では札幌の森の風景に溶け込んでいます。
- 駐日ノルウェー王国大使館(Website)
- ヴィーゲランの5作品(それなりの ノタリ) 5作品の写真を掲載
The Vigeland Park and Museum (3:47 min) from The Vigeland Museum on Vimeo.
- The Vigeland Park, The Vigeland Museum(Official website)