ウェイモ(Waymo)は、米国で2018年中に無人タクシーサービス「ロボタクシー」の展開を計画しています。5月31日、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が、アルファベット傘下のウェイモに、ミニバン「クライスラー・パシフィカ・ハイブリッド」を追加(これまで600台)で最大6万2,000台提供することを発表しました。3月には無人タクシー向けに英ジャガー・ランドローバーのEV(I‑PACE)最大2万台を導入する計画も発表。今後両社は共同で、ウェイモのドライバーレス配車サービス向けに、世界初のプレミアム自動運転EVを開発していくとしています。
数カ月以内に米アリゾナ州フェニックスで展開し、その後サービスを拡大していく計画だということです。自動運転における人工知能(AI)開発では、「大雨や雪の降る日」などの悪条件での安全走行。また、親子で一緒に歩いてる子供と、子供が一人で歩いてる場合では、次に取る行動の危険性に差が出る傾向があり、そういった個人ごとの動きの特徴をAIに学習させて、人間の行動を予測する能力を強化して事故率を下げることを目指しています。
Google時代の自動運転車(2009年)からウェイモ(Waymo)に至るまで、総走行距離が500万マイル(約805万Km)を超えたそうです。この試験走行距離は地球を約20周したことになります。
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世界中の自動車メーカーやIT企業、新興企業が自動運転車に取組んでいます。しかし、その開発競争の激しさが、ともすると「安全性」「危険回避能力の向上」や「精度」を後回しにしているとの指摘もあります。
人工知能(AI)を運転手と認定しているので、試験走行距離の長さだけではなく、運転免許制度のように「運転能力スキル」を試験することや、「危険予測能力テスト」の標準化と制度設計が必要とも思います。
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