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鹿磯漁港 地震前後

2024年能登半島地震の「逆断層運動」で輪島市は最大4m隆起

2024年(令和6年)1月1日に発生した能登半島地震では、能登半島の北岸およそ90キロで地盤が隆起し、輪島市では最大4m隆起し鹿磯(かいそ)漁港では港全体が干上がりました。また、海岸線沿いおよそ4kmにわたり、複数の地点で3mを超える隆起が確認されました。専門家は「逆断層運動」の影響だと指摘、単純計算で4,000年分の隆起が一気に起きたとしています。石川県内で241人が死亡、11人が安否不明、重軽傷者は県内全体で1182人に上っています(2月7日14時時点/NHK被害状況)。

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2010年5月8日撮影。汀線に沿って離岸堤が確認できる。/ Wikipedia
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2024年1月11日撮影。隆起した砂浜上に離岸堤が完全に露出している。/ Wikipedia

能登半島の地震に詳しい金沢大学平松良浩教授によると、「日本海側の海底にある断層は逆断層。断層が能登半島の下に斜めに入っている」そして、「その活断層群は海側の断層が陸側の断層の下に斜めに入っていく”逆断層運動”と呼ばれる動き方をしている」と指摘します。

ANN
海底が隆起 海が“砂浜”に一変…なぜ? カギは「逆断層運動」【スーパーJチャンネル】(2024年1月11日) / ANNnewsCH

平松教授は、「ここは地震が起こると基本的に隆起する。それが積み重なって、能登半島の地形ができ上がっている」「ただ、今回のマグニチュード7.6は、想定のなかでも最悪レベル。輪島市では最大4mも隆起しました。平均的な隆起の速度は1年に1ミリ程度とされており、単純計算で4,000年分の隆起が一気に起きたことになります」と説明します。

この地盤隆起が阻むのは、被災地への「支援」です。2007年の能登半島地震の時は、港が物資搬入のルートになっていました。それが使えず、「東日本大震災の時のように国が主体的に取り組んで、住民の方の生活基盤を回復していく事業を長期的に取り組んでいく必要がある」と述べています。

1月16日時点で、164の国・地域及び41の国際機関からお見舞いメッセージ等が寄せられています。(外務省)

民間の支援について/募金・寄付などの一覧

鹿磯漁港 地震前後
鹿磯漁港(石川県輪島市)周辺の地震前後の隆起状況比較空中写真。左は2010年5月8日撮影。右は2024年1月11日撮影。/ Wikipedia

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