メリーゴーランド(merry-go-round)は、別名回転木馬。フランスではcarrousel(カルーセル)と呼ばれ、英語でもそれに由来して「carousel」と呼ばれることが多いようです。
東京都練馬区の「としまえん」にあるカルーセル・エルドラド(CAROUSEL “EL DORADO”)は、現存する遊戯機械としては日本最古、世界的に見ても最古級のメリーゴーランドです。
1907年、ドイツでヒューゴ・ハッセが、当時の機械技術と美術工芸技術のすべてを投入して作製しました。
ヨーロッパ各地のカーニバルを巡業した後、1911年に米国の遊園地・コニーアイランドに渡り、フランクリン・ルーズベルト大統領をはじめ、多くの人々が楽しんでいます。
1971年より豊島園で稼動しています。彫刻・装飾はアールヌーヴォー様式で、現在では貴重な文化財ともいえ、2010年には日本機械学会が定める機械遺産に認定されています。
- 機械遺産カルーセルエルドラド(機械遺産)
エル・ドラード(西:El Dorado)とは、南アメリカのアンデス地方に伝わる黄金郷にまつわる伝説。転じて、黄金郷自体を指す言葉としても使用されます。
YouTubeに2分30秒のHD品質動画があります。深まる秋、美しい黄金色に輝く芸術的なメリーゴーラウンドをHD全画面でお楽しみください(^^)
としまえん(練馬区向山3)が2020年8月31日、閉園しました。エルドラドに関してはたいへん老朽化しているので、これを機に一回解体ししっかりメンテナンスした綺麗なエルドラドをいつかお披露目したい」とあいさつしました。
最後に、無人のカルーセルエルドラドの最終運転が従業員、来園者に見守られる中行われました。依田代表が「本当に94年長きに渡りとしまえんを愛してくださいましてありがとうございました。エルドラドは永遠に輝き続けると思います」とあいさつすると会場からは拍手が沸き起こりました。
名残惜しむ来場者が残る中、としまえんの94年間の歴史に幕を下ろしました。