世界最強と言われるレオパルト2(Leopard 2/Leopard Zwei)は、西ドイツが開発した第3および第3.5世代主力戦車です。1月20日、ドイツ西部にある米軍基地では米国などおよそ50か国の代表が参加してウクライナへの軍事支援について話し合う会合が開かれました。焦点となっていた攻撃能力の高いドイツ製戦車の供与について、ドイツは判断を先延ばしにしました。
<追記:1月25日 レオパルト2戦車供与を決定/ロイター>
- 独、レオパルト2戦車供与を決定 他国からの供給も許可=関係筋(1/25 ロイター)
- 米、主力戦車「エイブラムス」30両をウクライナに供与へ 週内にも発表か(1/25 CNN)
- ウクライナ 戦車 (Google検索)
会合を主催した米国のオースティン国防長官は記者会見で、各国から装甲車や防空システムの供与など新たな軍事支援の表明が相次いだと述べ「ウクライナを支援するという継続的な決意を示すものだ」と成果を強調しました。
レオパルト2についてドイツ以外にポーランドやフィンランド、それにカナダなど15か国が保有しているとしていて、その数はあわせて2,000両を超えると推計しています。英国のウォレス国防相はレオパルト2を保有する国々を「レオパルト連合」と呼び、これらの国からの供与が実現するようドイツ政府に働きかけていると述べています。
ウクライナが希望しているのは戦車300両。ポーランドのほか、フィンランドもドイツ政府の許可が得られれば、レオパルト2を供与するとしています。
- 領土奪還のカギ『ドイツ製戦車』供与に慎重なドイツの判断は…各国から圧力も(1/20 ANN News) 記事が削除されています。
ロシア製の戦車は、搭乗員3名として砲弾を回転型の自動装填としましたが、弱点(下記参照)を抱えています。(ウクライナの戦車もロシア製です。)
ウクライナのクレバ外相とレズニコフ国防相も19日の共同声明で、「供与ができる国はウクライナを支援する国際的な戦車連合の設立に向けた動きに参加してほしい」として、ドイツを含む各国が協調してレオパルト2を供与するよう求めています。
- Category:Leopard 2 by country of service(Wikipedia) レオパルト2 各国仕様の写真