コンテンツへスキップ

中国の歩行者信号無視監視システムが誤認識

中国では歩行者の信号無視に対処するため「顔認証システム」を導入しています。深圳(シンセン)市など4都市では、信号無視をした違反者を監視カメラで録画して大型スクリーンに映し出します。さらに顔認証で名前や住所、勤務先などの個人情報を特定して、勤務先にも通知して注意するそうです。寧波(ネイハ)市では、10月21日にバスのラッピング広告に印刷された人物を信号無視の違反者と誤認識して、大型6分割モニターに「横断歩道を通過するバス」の写真4点と、人物の顔の拡大写真、そして赤信号無視が発生したとの文面を表示しています(下記の写真)

Dong Mingzhu’s face shown on the screen of an intersection in Ningbo. / Weibo

大型モニターに表示された違反者の人物が、中国の大手家電メーカー珠海格力電器(Gree Electronic)会長の董 明珠氏だったこともあって大きな話題となっています。中には董氏の Weibo公式アカウント宛に「15日以内に罰金を払いに来ないといけない」などとメッセージを送る人もいたということです(^^)

警察は間違いを認めて記録を削除したことと、誤認識を減らすためにアップグレードを進めていることを発表しています。一方、董氏の Weibo公式アカウントでは交通安全を呼び掛けるメッセージを投稿しています。

歩行者の信号無視を監視し、個人情報を特定して公開まで進むと違和感を覚えます。歩道の信号機は「事故から歩行者を守る」ものでは・・・。ジョージ・オーウェルの小説「1984年」Appleの革新的なCM「1984」が描く監視社会の怖さ、あらゆる行動が監視され、プライバシーと許容度が失われた社会にはなりたくないですね。

President of Gree Electric Appliances Dong Mingzhu says China’s companies should focus more on innovation, which is the driving force of the Chinese economy.

未来都市の監視・管理社会を警告するSF名作映画


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください