中国の清代の短編小説集「聊齋志異:りょうさいしい」の一編を原作とした怪奇ロマンス映画です。聊齋志異は、神仙、狐、鬼、化け物、不思議な人間に関する話(全12巻・496編)です。
中国・清初の作家 蒲松齢(1640-1715)が民間伝承から取材、豊かな空想力と古典籍の教養を駆使した巧みな構成で、怪異の世界と人間の世界を交錯させながら、写実的な小説にまさる「人間性」を見事に表現した中国怪異小説の傑作と言われています。1987年の香港映画「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」も一説を原作としています(^^)
この映画、2008年に公開され中国だけで2億3000万元(約30億円)の興行成績を叩き出しました。また、続編の「画皮 あやかしの恋2」も、今年6月28日に劇場公開!「トランスフォーマー3」と3D版「タイタニック」に次いで、初日興行収入が大陸映画史上第3位となっています。
- 映画「画皮 あやかしの恋」(公式サイト)8月4日から全国で公開中
- 画皮 2 (Painted Skin: The Resurrection) (2012) Trailer(YouTube)
- 映画チャイニーズ・ゴースト・ストーリー/倩女幽魂(IMDb)Ratings: 7.4
中国の内需拡大(娯楽産業)と映画振興政策により、米ハリウッドの中国市場への進出が進んでいます。3D専門プロダクション「キャメロン・ペース・グループ(CPG)」の中国部門「CPGチャイナ・ディビジョン」を、天津市の投資会社である天津海泰ホールディング・グループ、映画制作会社の天津北方電影集団と共同で設立すると述べています。
- 中国の3D需要に期待 映画監督のキャメロン氏、天津で合弁(WSJ日本版)
- 米ハリウッド映画、中国に輸出拡大で合意(Nobuyuki Kokai)