9月28日、Amazon, DeepMind/Google, Facebook, IBM, そして Microsoftは、共同で人工知能(AI)における新たな提携を発表しました。
この「Partnership on AI」の目的は、人工知能開発における倫理と透明性、プライバシーに関する研究を行ない、業界のメジャープレイヤーと研究機関が相互に対話できるオープンなプラットフォームを作ることです。
また、研究開発の成果もオープンライセンスで公開するとして、サイトには「AI技術が人々の生活の質を向上し、世界的な各種問題(気候変動・食物・人権・健康・教育)の改善を手助けするために活用すると信じる」ことを理念として掲げています。
現在の基本メンバー6社は、当初の財政的基盤も整備するとしています。しかし、このパートナーシップは開かれた非営利組織であり、今後、参加メンバーを拡大する計画です。
科学者、エンジニアに限らず、ユーザー活動家、NPO、倫理問題の研究者、その他人工知能に関連する人々が数週間後に開催予定の会議で意見を交わす予定になっています。
- Industry Leaders Establish Partnership on AI Best Practices(9/28 Press Releases)
- Member Bios(Website) 6名の基本メンバー
新組織は単なる議論ではなく、実例をもってAIの普及を図ろうとしているようです。パートナーシップはオープンライセンスの標準をもちいてAIプロダクトに関する研究成果を公表していきます。これにはテクノロジー面だけでなく、倫理、プライバシー、少数者の保護など広い分野が含まれます。
サイト(partnershiponai.org)には、その目標、メンバー社の声明、組織、FAQなどの情報に加えてイベント・スケジュールのページも設けられています。カンファレンス等の開催が決定されればここに掲載される予定です。
- Facebook、Amazon、Google、IBM、Microsoftの5社がAIに関する歴史的な提携を発表(9/28 Huffingtonpost.jp)
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