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Hvaldimir 20231216

人懐っこいシロイルカ(Hvaldimir)の予備的検死報告、Noah, OneWhaleは疑問

8月31日に海上に死んで浮かんでいるのが発見された、一人ぼっちのバルジーミル(Hvaldimir)について、その死因を水産総局の委託を受けて獣医学研究所(Veterinærinstituttet)が解剖して調査していました。元ロシアスパイ疑惑や銃創らしき傷跡があったこともあって注目されていました。9月9日、予備的な検死報告書には「バルジーミルが射殺されたことを示す検視結果はない」と、ソーウェスト警察管区の統合情報捜査ユニットが発表しました。しかし、動物愛護団体ノア(Noah)とワンホエール(OneWhale)は、数多くの疑問を呈してします。

Hvaldimir 20231216
Hvaldimir 12/16/2023 OneWhale / Facebook

先週、地元警察はノア(Noah)とワンホエール(OneWhale)から、シロイルカのバルジーミルが不法に射殺された疑いがあるとの通報を受けていました。ソーウェスト警察管区の合同情報調査局の北海・環境部門責任者アムンド・プリーデ・レブハイム(Amund Preede Revheim)氏は、9月9日に獣医学研究所から予備的な検死報告書を受け取ったが、「バルジーミルが射殺されたことを示す検死結果はなかった」と述べています。

・クジラの皮膚の外側には目に見える傷がいくつかありましたが完全に表面的なものです。傷の1つはやや深いものですが、重要な臓器に影響を与えておらず致命的ではありません。予備的な報告書では、これらの傷害の原因を結論付けていません。

・体長4m以上のクジラの上部、傷のある部分のX線写真を撮影しましたが、これらの傷が銃撃によるものであることを示すものは何も発見されず、発射体も見つかっていません。

・バルジーミルの口の中に長さ35cm、幅約3cmの棒が刺さっているのが発見されました。解剖の結果、彼の胃は空だったことが分かりました。さらに、ほとんどの臓器が壊れていました。調査では「バルジーミルの死を直接引き起こしたのが、人間の活動であることを証明するものは何もなかった」とプリード・レブハイム氏は付け加えました。

以上の報告書から、警察はこの事件を積極的に捜査しない予定です。獣医学研究所は、最終的な解剖報告書が2週間以内に入手可能になると発表しました。<追記>解剖報告書でも新しい展開はなし、ノア(Noah)とワンホエール(OneWhale)は次(下記)の行動へ

11月4日 6:53 OneWhaleのFacebookから>
フォレンジック(Forensic)の完全なレポートが完成しました。オスロ警察で24年の経験を積み、武器の傷を専門とする独立したノルウェーの法医学専門家が、Hvaldimirの負傷を分析しました。彼の所見は明確で、間違いなく Hvaldimirは至近距離で少なくとも1発は皮膚を火傷させています。比較的強力な武器で複数回撃たれたとしています。専門家は傷口の火薬の残留テストするべきだと述べています。(残留テストはされていない。)

ノルウェー最大の動物愛護団体 NOAH @dyrsrettigheter が公開情報である検死資料を要求しました。しかし、ノルウェー獣医学研究所は、前例がない検死資料(写真、検査、レントゲン写真など)を公開することを拒否しました。「公開することはノルウェー獣医学研究所の評価に不必要な疑念をもたらす可能性がある」と述べています。

ワンホエール(OneWhale)は、「Hvaldimirのため、透明性、真実、正義のために戦い続けます」としています。

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