仕事の成功がいかに上手く人と話せるかにかかっているとしたら、会話の仕方について多くを学ぶことでしょう。でも、実際にはほとんどの人があまり上手く会話をしていません。長年ラジオ番組の司会をしてきたセレステ・ヘッドリー(Celeste Headlee)氏は、優れた会話の要素が何か知っています。正直に、簡潔に、明確に話すこと。そして適切な量を聞くことです。この鋭い洞察に満ちた講演で、彼女がより上手く会話するための10の方法を紹介しています。人気Top25(25 Most Popular)に入っている面白く楽しい講演です。
- TED Speaker/TED Attendee: Celeste Headlee(Writer and radio host)
- Celeste Headlee(Website)
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かつては礼儀正しく会話するためには、天気や健康の話をしていれば良かったんですが、最近では「気候変動」とか「反ワクチン」とかあって、安全な話題ではなくなりました(笑) 私たちが住む世界ではどんな会話も論争に発展する恐れがあり、政治家は互いに話ができず、本当に些細な問題にさえ激して賛成、反対の議論をする人がいます。
私はプロのインタビュアーとしてのスキルをそのまま普段の生活でも使っています。皆さんにインタビューの技術をお教えしますが、それは会話が上手くなるためにも役立ちます。互いの時間を無駄にせず、退屈せず、相手を傷つけない会話の方法を学んでください。会話の10の基本ルールを一緒に見ていきましょう。
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<その1>「“ながら” しない」携帯電話やタブレットや車の鍵なんかをもてあそぶのをやめるというだけでなく、身も心もそこにいるということです。
<その2>「一方的に話さないこと」もし自分の意見を反応や議論や、反論や、成長の機会なしに主張したいのだったら、ブログを書けばいい(笑) ビル・ナイ(Bill Nye)曰く「出会う人の誰もが自分の知らない何かを知っている」、私ならこう言います「誰でも何かの専門家」
<その3>「自由回答の質問をすること」ジャーナリストを見習いましょう。いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのようにで始まる質問をするんです。
<その4>「流れにまかせること」頭に浮かんだ考えは、出て行かせなければなりません。
<その5>「もし知らなければ知らないと言いましょう」
<下記:21世紀における会話>「今日の調子はどう?」「ブログ見てよ!」(笑)
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<その6>「相手の体験を自分のと同一視してはいけません」相手が家族を亡くしたと話しているときに、自分が家族を亡くした話を持ち出さないことです。相手が会社でのトラブルについて話している時に、自分の仕事がどんなに嫌か 言い出さないことです。相手と自分の経験は全く違うものです。
<その7>「同じことを何度も言わないこと」恩着せがましくうんざりしますが、みんなやりがちです。
<その8>「細かいことにはこだわらない」率直に言って、相手は細かいことを気にしていません。年号や氏名や日付のような詳細です。
<その9>これは最後ではありませんが、最も重要なことです。「聞くこと」この点を言った偉人がどれほど沢山いたか分からないほどですが、「聞くこと」は、誰もが伸ばせる最も重要なスキルなんです。ブッダの言葉です。少し言い換えていますが「口が開いている時には何も学ばない」。無口で有名な大統領カルビン・クーリッジ曰く「聞いたことでクビになった者はいない」(笑)
ルールがもう1つあります。<その10>は「簡潔に」「相手に興味を持つこと」です。人と話し、耳を傾けること。そして、何より大切なのは「感心させられるのを期待することです」ご静聴ありがとうございました(拍手)