Googleは、年次開発者会議「Google I/O 2016」で、人工知能(AI)採用bot「Google Assistant」を発表しました。
すでに発表した新メッセージングアプリ「Allo」やビデオチャットアプリ「Duo」、「Google Home」他、様々なGoogleサービス、ハードウェアで利用できるようになります。
サンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOは、基調講演で機械学習とAIの重要性を繰り返し、Google Assistantはこれらの技術を活用した、自然言語による会話ベースのアシスタントだと説明しました。「ユーザー1人1人に最適化した Googleを提供したい」としています。
ユーザーが、Googleアカウント経由でスケジュールや連絡先、位置情報、検索履歴など、膨大なユーザーデータで学習した AIに基いてユーザーからの質問や命令のコンテキストを解析し、適切な対応を試みます。
注目されるのは、家庭用の音声アシスタント端末 Google Homeのように思います。マイクとスピーカーを備え、人工知能botの Google Assistantの機能と、Chromecastの機能を併せ持っています。また、Alphabet傘下の NestのIoT製品と連係する家電の制御も可能です。BluetoothとWi-Fiで接続、斜めの天面にはLEDライトがあり、命令を受信した際などに点滅します。
「OK Google」と呼び掛けて天気予報を聞いたり、部屋の照明をつけたり、音楽を流したり、Uberで配車を手配したり、花を注文したりできます。価格は未定、発売時期は「年内」としています。
Google Homeは、家庭に居る高齢者から幼児まで、会話でいろいろな要求に応える「家庭用AIロボット」に発展させるコミュニケーション基幹技術だと思います。早速、人型ロボット「Pepper」をAndroidに対応させ、7月から開発者向けモデルの先行販売を開始すると発表しています。
Google Homeを使っている様子は以下のデモ動画を見るとよくわかります。Gigazineで分かりやすく説明しています。
- Googleの家庭用音声アシスタントスピーカー「Google Home」は「電気をつけて」「TVであの映像を見せて」「音楽をかけて」など会話を認識しお手伝いしてくれる(Gigazine)
- Android対応Pepperが開発者向けに7月より販売開始。Pepperを遠隔操作できるシステムも開発中(Engadget日本版)
- 知的エージェント・テレビの幕開け(10/14/2010 Nobuyuki Kokai) 6年前の記事(^^)