9月24日、米首都ワシントンD.C.で「国立アフリカ系米国人歴史文化博物館(National Museum of African American History and Culture)」の開館記念式典が開催されました。
この博物館はホワイトハウスやワシントン記念塔に近く、スミソニアン博物館が展開する博物館や研究施設としては19番目。米国で差別を受けてきたアフリカ系米国人の歴史的真実や、その功績と文化を記録・展示する初の国立博物館です。
西アフリカ・ヨルバ族の伝統美術と建築物に着想を得た建物は、ブロンズ製の壁で覆われています。
設計は、タンザニア出身でロンドンを拠点に活動する建築家デイヴィッド・アジャイ(David Adjaye)氏らの手によるものです。館内にはその半分近くが寄贈品という3万6,000点以上の品が収蔵されています。
約100年前に最初に構想された同博物館は、米国各地で黒人男性が警察官に射殺される事件が相次ぎ、人種間の緊張が高まる中で開館を迎えました。
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開館記念式典でオバマ大統領は、「この博物館は、抗議行動と国に対する愛が共存するだけでなく、お互いに知識を与え合う存在であることを理解するための場所だ」と述べ、そして「アフリカ系米国人の歴史は、米国自体の歴史から切り離されるものではない。それは米国史の裏にあるものではなく、米国の物語そのものだ」と付け加えました。
- National Museum of African American History and Culture(Official Website)
開館記念式典のフル動画配信(UST) - givenmaahc.org(Website) 建築タイムラプスと外観/内部設計CG動画
- アフリカ系米国人博物館が開館、苦難と栄光の歴史を展示(AFPBB News)