米国の下院議員選挙でフロリダ州第10選挙区から立候補した、25歳のマクスウェル・フロスト(Maxwell Frost)氏が当選しました。米国初のZ世代連邦議員になります。また、多くの黒人や女性、LGBTQ(性的マイノリティー)の候補者の「初当選」が報じられています。マサチューセッツ州では民主党のモーラ・ヒーリー(Maura Healey)氏が米国初のレズビアンを公言している女性知事となりました。
- アメリカ初、Z世代の連邦議員が誕生。下院で当選【米中間選挙2022】(11/9 huffingtonpost.jp)
- 【米中間選挙】 Z世代の連邦下院議員が誕生、女性やLGBT候補者も相次ぎ初当選(11/9 BBC News)
フロスト氏は1997年生まれで、キューバ移民の家族に養子として迎えられたアフロ・キューバン(Afro-Cubans)です。民主党候補として、銃暴力や気候変動への対策を公約に掲げて立候補し、共和党有利と見られていた選挙区で勝利しました。
立候補前は銃規制を含めたさまざまな活動に携わっており、LGBTQ権利の擁護者としても知られています。自身も銃暴力の生存者で、2018年にフロリダ州パークランドの高校で銃乱射事件が起きた後に若者主導で立ち上がった銃規制デモ MarchForOurLives(命のための行進)の全国組織委員長を務めました。
マサチューセッツ州は8年にわたり共和党の州知事がいましたが、モーラ・ヒーリー氏はドナルド・トランプ前大統領の支持を得ていたジョフ・ディール(Geoff Diehl)候補を破っての当選です。ヒーリー氏は同州の司法長官を務め、2030年までにネットゼロを目指すなど力強い気候変動対策を打ち出していました。また、選挙活動では育児支援や職業訓練の拡大に加え、安全かつ合法な中絶権の確保をうたっています。
共に当選したキム・ドリスコル(Kim Driscoll)副知事とあわせ、初めて女性が州のツートップを担うことになります。マサチューセッツ州ではまた、アンドレア・キャンベル(Andrea Campbell)氏が初の黒人女性司法長官に選ばれています。
We might be the first, but we won't be the last.
To every little girl out there, we want you to know — there's no ceiling you can't break. pic.twitter.com/nbCypzP3ZD
— Maura Healey (@maura_healey) November 9, 2022