大量破壊兵器の化学兵器は、生物兵器とあわせて「貧者の核兵器」と言われます。化学兵器禁止条約(Chemical Weapons Convention、CWC)は、1993年に署名され、1997年に発効した多国間条約です。
化学兵器の開発・生産・貯蔵・使用を全面的に禁止するとともに、すでに存在する化学兵器および化学兵器生産施設を条約発効ののち原則として10年以内にすべて廃棄すること、一定の設備を持つ化学産業施設に対する検証措置をおこなうこと等を定めています。
条約の発効にともない、オランダのハーグに化学兵器禁止機関(OPCW)が設置されています。
- 生物・化学兵器の軍縮・不拡散に関する我が国の取り組み(外務省)
- List of parties to the Chemical Weapons Convention(en:Wikipedia)
196カ国中、2013年6月時点で189カ国(加盟含む)が署名と批准をしており、イスラエルとミャンマーの2カ国(黄色)は署名してますが批准はしていません。そして未署名の国(赤色)は、アンゴラ、エジプト、南スーダン、北朝鮮、シリアの4カ国です。
追記:シリアは2013年9月14日に加盟しました。(2013年10月14日)
- シリア「内戦」の見取り図 末近浩太 / 中東地域研究(SYNODOS)
- シリア周辺に展開する基地と兵力(8/28 ロイター通信)
- シリア化学兵器使用疑惑の国連調査団、現場検証に出発(8/28 ロイター通信)
- 米英仏が対シリア軍事行動に近づく、中国は反論(8/28 ブルームバーグ)
- シリア関連ニュース(Google検索ニュース)