「君はこの世の地獄に出会い、一人で死ぬだろう」──これは仏政府が新たに始めた、イスラム過激派に参加しようと考えている人物の気持ちをそぐことを目指したソーシャルメディア向けキャンペーンでのメッセージです。
過激派による巧みな勧誘により、この数年でシリアとイラクに数百人単位のフランス人が渡航しています。仏政府は、この勧誘に対抗するため専用サイトを立ち上げ、「テロリストの脅威を理解」「イスラム過激派たちのプロパガンダを読み解く」「歴史的経緯の説明」「過激派への傾倒を早期に見つける方法」などを掲載、メッセージ動画の配信も始めました。
- stop-djihadisme.gouv.fr(Website)
<制作された動画のテロップ>
・彼らは君にこう言う「われわれに参加して、シリアの子どもたちを助けよう」「だが現実には、君は民間人の大量殺害に加担することになるのだ」
・彼らは君にこう言う「われわれの英雄と家庭を築かないかい」「だが現実には、君の子どもは戦争とテロの中で育つのだ」
仏政府の広報部主任のクリスチャン・グラベル氏は「この動画をソーシャルネットワークに広め、(過激派による)こういった呼び掛けに弱い若者たちに可能な限り届くようにする。若者たちが衝撃を受けるのを期待している」と語っています。
- 「君は一人で死ぬだろう」、仏政府が過激派希望者にメッセージ(AFPBB News)
- 世界人権宣言の第1条「自由、平等、友愛」(Nobuyuki Kokai)