コロポックル(korpokkur)は、アイヌの伝承に登場する小人です。アイヌ語で「蕗の下の人」という意味であると解されます。アイヌの小人伝説は北海道や南千島、樺太(からふと)に広く流布しています。この魅力的なコロポックル(korpokkur)の世界観が、ファンタジー映画や児童文学・絵本、アート、ゲーム、アニメ、イラストなどの幅広いクリエィティブ分野に拡がって来ました。
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小人(こびと)とは、世界各地の伝承や伝説に登場する小さい人間、または人間に近い容姿を持つ神や精霊、妖精などをさします。日本の昔話、説話文学では「一寸法師」(御伽草子)があり、竹取物語のかぐや姫も三寸(約9cm)程の可愛らしい女の子でした。古代中国の伝説上の異国のひとつに小人(しょうじん)があります。
また、西欧に伝わるフェアリー(fairy)には、小妖精(Diminutive fairies)があり、花やキノコの上に乗るくらいの大きさをしています。イングランドではそのような小さな妖精をエルフ(Elves)と呼んでおり、シェイクスピアの「夏の夜の夢」では「小さきエルフたち」という呼ばれ方をされています。アイルランドではレプラコーン(Leprechaun)、ドイツなどではドワーフ(Dwarf)、スカンジナビア半島ではトロール(Troll)が小人として伝えられています。
J・R・R・トールキンによる長編小説「指輪物語」。エルフや人間が国家を築き、戦争を繰り広げる架空の世界を舞台としたハイ・ファンタジー作品ですが、ホビットが重要な役割を演じていました。映画はおもしろかったですね(^^)
We hit the Mount Roulette and we summoned… Korpokkur Kolossus!
Which mount did you summon❓ #FFXIV pic.twitter.com/37SrUmKnAW
— FINAL FANTASY XIV (@FF_XIV_EN) July 5, 2020
アイヌに伝承されたコロポックル(korpokkur)の世界観は、世界各地の神話・伝説・伝承に登場する超自然的な存在でもあります。小さな妖精たちは私たちの想像力を刺激します。創造性あふれる数多くのクリエイティブ作品がうまれ、これからも創られていくことと思います。