6月30日、国際パラリンピック委員会(IPC)より、東京2020パラリンピック競技大会に出場するパラリンピック難民選手団(Refugee Paralympic Team:RPT)の代表6人が発表されました。パラ陸上、パラ水泳、パラカヌー、パラテコンドーの4種目で、難民アスリート(女1人男5人)が、この夏、世界の舞台で戦います。パラリンピック難民選手団は、世界各地で紛争や迫害、人権侵害により故郷を追われた8,200万を超える人々、また、その中で障がいをもって生きる1,200万人の代表です。2012年ロンドンパラリンピックのパラ水泳米国代表、キューバ出身の難民であるイレアナ・ロドリゲス(Ileana Rodriguez)さんが団長を務めます。
- IPC announces six athletes to compete for the Refugee Paralympic Team at Tokyo 2020(6/30 IPC)
- 【IPC/UNHCR共同プレスリリース】国際パラリンピック委員会 東京2020パラリンピック難民選手団のアスリート6人を発表(6/30 UNHCR)
6人のうち、シリア出身で内戦で右足の一部を失った競泳男子のイブラヒム・アル・フセイン(Ibrahim al-Hussein)選手と、イラン出身で陸上男子円盤投げのシャハラッド・ナサジプール(Shahrad Nasajpour)選手はリオデジャネイロ大会に続いて2大会連続の出場です。
- IOC Refugee Olympic Team Tokyo 2020(IOC)
- UNHCR、東京2020オリンピック競技大会出場の難民選手団を祝福(6/8 UNHCR)
1964年東京パラリンピックは、広く全身体障害者の大会にするため第一部と第二部に分けて行われました。第一部は第13回国際ストーク・マンデビル車いす競技大会として、第二部は全身体障害者を対象にした日本人選手だけの国内大会(特別参加の西ドイツ選手数名を含む)として行われました。
それまで日本の重度身体障害者の医療は身体を動かさない事、人目につかないようにする事が普通であり車椅子の選手などはいなかったため、急遽下半身不随となった者を受け入れていた箱根療養所の入所者が選ばれ、敷地内にプールが作られるなどしました。
パラリンピック運動の創設者であるルートヴィヒ・グットマン卿(Sir Ludwig Guttmann)は、スピーチの中で、「1964年の国際ストーク・マンデビル競技大会(1964年東京パラリンピック)が、障害者のためのスポーツの発展におけるもう1つのマイルストーンであり、人類の最高の業績の1つとして歴史に残ることを心から願っています」と述べています。
HIGHLIGHTS FROM THE TOKYO 1964 PARALYMPICS
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- ルートヴィヒ・グットマン生誕122周年(Google Doodle)
- Professor Sir Ludwig Guttmann CBE FRS(Google Arts & Culture)