北海道の室蘭市(むろらんし)は、かつては人口18万人以上を有し、人口密度も道内で最も高かったそうです。地名はアイヌ語の「モ・ルエラニ」(小さな・下り路)に由来しています。明治期は「モルラン」と呼称されていました。近隣の炭鉱と各地の港湾都市とを結ぶ列車の一大拠点であった岩見沢市と長万部を結ぶ室蘭本線は石炭運搬の大動脈でした。
北海道最古(65年)の市立室蘭水族館は、従来は重さ10キロほどのタコを飼育していましたが、先日から水族館史上最大となる大ダコを展示しています。地元で取れたミズダコで、重さが通常のタコの4倍近い37Kg、足を広げたときの大きさは 2m以上もあります。また、吸盤の大きさは5cmあるということです。室蘭水族館の飼育員、大西透さんは「タコによって性格が違いますが、今回のタコは積極的に前に出てきて観察しやすく、いいタコだと思います」と話しています(^^)
- 吸盤1つ5センチ!水族館史上最大のタコが来た 北海道(NHK News Web)
クジラ解体処理場跡地を利用して1953(昭和28)年に開館した室蘭水族館はユニークな取組みも多く、観覧車・メリーゴーランド・ティーカップ・豆汽車などの乗り物(有料)もあり、昔ながらの車窓風の展示スタイルを残して「親子で楽しめる」施設になっています(^^)
2014年に室蘭水族館が青いニホンザリガニの繁殖に成功しています。飼育が難しいとされるニホンザリガニ、中でも青いニホンザリガニの繁殖例はありません。当時の水族館スタッフ大西勲さんが「雄雌がいるのだから、繁殖させてみようよ」とザリガニ飼育が始まったそうです。大西さんは、市内の湿地帯の生き物や植物を保護し自然体験をサポートする NPO法人「ビオトープ・イタンキin室蘭」の代表も務めていました。「自然界の小さな命を大切にしたい」と話しています。
- 青いザリガニ、繁殖成功 北海道・室蘭水族館 (10/20, 2014 日本経済新聞)