経団連は、企業向けに今年5月に公表した感染予防対策ガイドラインで「ハンドドライヤーを使わない」とした記載を見直すことにしています。WHOの見解や各国の状況を調べると、英国や米国CDCのガイドラインでも手洗いの後にハンドドライヤーで手を乾かすよう定めているほか、シンガポールや香港も同様だということです。また、水滴が飛散しない「吸引型ハンドドライヤー」にも注目が集まっています。
- ハンドドライヤー「使用しない」経団連 ガイドライン見直しへ(11/22 NHK News)
厚生労働省は、ハンドドライヤーの使用について「洗い残ったウイルスが飛まつと一緒に飛散するという専門家からの指摘はあるが、十分な手洗いをすることで感染のリスクを下げることはできる」としています。
温風で手に付いた水滴を吹き飛ばすハンドドライヤーの利用再開に向けた検討が進む中で、水滴を拡散させないよう吸引するタイプの製品にも注目が集まっています。札幌市の企業(エネジスト株式会社)では、10年以上前から水滴を吸い込んで手を乾かすハンドドライヤーを販売しています。
- enegyst(エネジスト株式会社)(Website) 商品通販サイト
- エネジスト株式会社(Facebook) 吸引型ハンドドライヤー クレナ
吹き飛ばすのではなく風を吸い込むことで水滴が周囲に飛び散るのを防ぐことができるとして、これまで、食品や自動車部品の工場などで使われていました。NASAでも採用の医療用高性能フィルターで手洗い後の雑菌やウイルスを99.97%除去するそうです。