The Ocean Cleanupの目標は、世界の海をきれいにすることで、海洋環境へのプラス効果を最大化することです。より大きな海洋プラスチック回収システムを使用すると、より効率的となりコストを削減できます。現在、「System 002」より3倍大きい本格的な海洋プラスチック回収システム「System 03」に移行しています。スケールアップした10台の「System 03」を配置することで、より効率的に太平洋ゴミベルト(GPGP)全体を完全にきれいにすることができると予測しています。
- The Ocean Cleanup(Website)
- The Ocean Cleanup(YouTube Channel)
より大きな海洋プラスチック回収システムは、主なコスト要因である(主要な二酸化炭素排出源でもある)支援船の数を少なくでき、回収プラスチック1kgあたりのコストを抑えられます。(下記YouTubeを参照)
2021年に「System 02」で技術的な実証を成功させ、海洋影響評価と捕獲効率を最適化して来ました、そして、いま本格的な海洋プラスチック回収システムである「System 03」にアップグレードしています。「System 03」移行ロードマップをご覧ください。
The Ocean Cleanupの予測では、10台の本格的な海洋回収システム「System 03」を配置することにより、「太平洋ゴミベルト」全体を完全にきれいにすることができ、「海からプラスチックをなくす」という私たちの使命の完了に近づくことができるとしています。(下記YouTube参照)
米カリフォルニア州ロサンゼルス郡南西部のバローナ・クリーク(Ballona Creek)では、Interceptor 007が運用されており、暴風雨シーズンで最初の雨が降ったため、プラスチック廃棄物が溢れるように流出し、大量に捕獲されています。住民の皆さんも環境汚染が深刻ということを実感されています。
- Storm is an ‘extreme test’ of waste capture system protecting the Pacific from L.A. runoff(1/4 Los Angeles Times)
The Ocean Cleanupは、「海からプラスチックをなくすには、すでに存在するものをきれいにするだけでなく、新しいプラスチックが海に流れ込むのを防ぐ必要があります。つまり、蛇口を閉める必要があります。政府機関、民間企業、および個人と協力して、世界中の最も汚染された1,000の河川について、プラスチックの回収に取り組むことです」と述べています。
- 80% OF RIVER PLASTIC STEMS FROM 1000 RIVERS(The Ocean Cleanup)
Interceptor Trashfenceは、雪崩保護システムに着想を得た、鉄砲水環境に特化した廃棄物捕捉金網フェンスです。フェンスは川の堤防や河床に固定されており、プラスチックや廃棄物をその全長に沿って捕らえ、後で抽出することができます。現在、世界で最も汚染された河川の一つであるグアテマラのラス・バカス川(Río Las Vacas)で試験運用されています。ゴミ津波のような水圧は想像以上で解決策を必要としています。
- 「The Ocean Cleanup」の記事一覧(Nobuyuki Kokai)