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海洋気象情報を災害対策や資源対策、環境保全に活用

2月9日は、北海道の網走市で流氷初日、史上2番目の遅さとなりました。8日に流氷の接岸が発表された紋別市で「流氷まつり」が始まり、去年、火災で主要な建物が全焼した那覇市の首里城の再建を支援するため、建物を詳細に再現した氷の像とともに募金箱が設置されています。
日本での海氷観測は明治25年(1892年)に北海道庁が始めて、以降、中央気象台、日本海軍によって調査が続けられます。昭和5年(1930年)になって、砕氷性能を有する海軍特務艦「大泊」によるオホーツク海の海氷観測を開始しています。

  • 流氷まつりに首里城登場 再建支援で募金箱も設置(2/8 NHK News)
海象・海氷・海氷情報 / 海洋状況表示システム

海氷情報センターは、昭和45年(1970年)3月に択捉島の単冠(ひとかっぷ)湾にて発生した漁船の集団海氷海難(漁船乗組員114名の内30名が死亡または行方不明)を契機に同年12月に開設されたもので、今シーズンで50年目を迎えます。50年の歴史を振り返る興味深いダイジェスト動画を作成しています(下記YouTube)

この単冠湾(ひとかっぷわん、ロシア語: Касатка、カサトカ湾)は、択捉島中部に位置する湾ですが、1941年11月23日大日本帝国海軍第一航空艦隊(機動部隊)が集結し、同26日に真珠湾攻撃のため艦隊がハワイへ向け出港した場所として知られています。

1921年11月竣工、最初の砕氷艦:大泊(おおとまり)/ Wikipedia

海上保安庁では、我が国の海洋状況把握(MDA)の能力強化に向けた取組の一環として、海洋情報を集約・共有するための情報サービス「海洋状況表示システム」(海しる)を運用しています。「海しる」は、海上安全、自然災害対策、海洋環境保全、海洋産業振興といった様々な分野での利活用を目的として、政府関係機関が保有する様々な海洋情報を集約し、地図上でレイヤーを重ね合わせて表示できるよう構築した情報サービスです。

水産資源と密接に関連する海水温や海流の変化、海洋環境などを含めて、衛星情報を含む広域の情報を掲載しています。

  • 海氷情報の紹介(11/5日,2018 岡田 良平/気象庁) 海氷の監視を⻑年続けて⾒えてくるもの

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